地域の野菜で「コールドプレスジュース」

 「攻めの農業」に関しては、これまで大きく以下の3つの事業に取り組んできた。(1)地域の農産物の販路拡大を支援する、いわゆる「6次産業化」の支援事業、(2)農業や酪農に関わる新技術の研究開発への支援、(3)新規農業従事者への支援――。

 農業生産者(1次産業)が農産物を使った商品開発・製造(2次産業)を手掛け、販売ルート(3次産業)を開拓する、農業の「6次産業化」は、農産品の付加価値を高め、農業従事者の所得を増やす新たな手法として注目されている。

 「合志農業活力プロジェクト」の「攻めの農業」では、まず合志市で生産した野菜を使った「コールドプレスジュース」の開発・販売に取り組んだ(図8)。

図8●企画・製品化した「コールドプレスジュース」
(出所:自然電力)
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 自然電力は2015年8月に「コールドプレスジュース」の製造・デリバリー店展開など、農産物の生産・加工・販売を手掛けるイージェイ(東京都文京区)に出資した。「コールドプレス」とは、野菜や果物を熱の発生を抑えながら圧搾・抽出する技術で、この手法で製造したジュースやスープは、素材の持つ栄養素や酵素を摂取できるなどの特徴がある。

 合志市の生産者直売所からイージェイが、ニンジンやトマト、ナガネギ、ユズ胡椒などを仕入れ、都内にあるコールドプレスジュースやスープを販売する2店舗で、これらの食材を使ったメニューを販売した。同プロジェクトでは、2016年度以降も、継続して新商品の開発に取り組んでいる。