特産の「甘草」を地ビールに応用

 次に取り組んだのが、合志市特産の農産物を活用した地ビールの商品化だ。

 2018年3月28日、熊本市東区の飲食店「KAEN」で、新作ビール「HALO KUMAMOTO BEER(ハロークマモトビール)」の発表会が開催された(図9)。

図9●熊本市内のレストランで新作ビールを発表
(出所:合志市)
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 発表された新作ビールは、合志市で栽培に取り組む「甘草(かんぞう=英名リコシス)」をフレーバーに用いたビール。甘草は、古代から世界各地で薬草や甘味料として広く用いられてきた歴史あるハーブという。これを香味に使った「リコリスビール」は、海外では定番とされているが、国産の甘草を用いた商品は珍しいという。

 同ビールは、330ml入りでアルコール分は6%。発表会を開催した飲食店「KAEN」で製造している。同店は、奥にタンクや醸造に使う器具を備えたマイクロブルワリー(小規模ビール醸造所)でもあり、合志農業活力基金と連携して、新ビールを約500本製造した(図10)。

図10●レストラン内にあるビール醸造設備
(出所:合志市)
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 発表会では、自然電力ファームと熊本製粉、合志市の幹部などが出席。濵田善也副市長は、「おひさまと同じ色に輝くビールができたことは、大きな成果。これからも合志農業活力プロジェクトで様々な支援をしていくことができればと思う」などと挨拶した。

 試飲のために振る舞われた新作ビールは、「苦味が少なく、後味に甘草の風味が残ってさっぱりとした味わい」などと好評だった。

 自然電力ファームは、自然電力グループの再エネ発電所がある日本各地の農産物を生かした食品を、農家と連携して企画・製造していくことを目指し、そのための食品ブランド「HALO JAPAN FOOD(ハロージャパンフード)」を立ち上げた。「HALO KUMAMOTO BEER」は、その第一弾となった(図11、図12)。

図11●太陽光の売電収入で新作ビール「HALO KUMAMOTO BEER」の商品開発を支援
(出所:日経BP)
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図12●自然電力グループは「HALO JAPAN FOOD」ブランドで地域の特産品を使った商品開発に取り組む
(出所:日経BP)
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