菜っ葉館の周辺地図(出所:さくら市)
菜っ葉館の周辺地図(出所:さくら市)
[画像のクリックで拡大表示]

 栃木県さくら市は、農産物直売所の「菜っ葉館」について、今後の運営と魅力向上について、広く民間事業者からアイデアを得るために、サウンディング型市場調査を実施する。調査を通じて、事業公募なども含めた今後の運営検討に必要な諸条件も把握したい考えだ。対話は2022年3月14~16日の期間に実施する。調査に先立ち1月24日に現地見学会を実施する。申し込みは1月21日まで。

 菜っ葉館は、さくら市蒲須坂にある農産物直売所。市の農産物と、それを活用した加工品を販売している。土地、建物ともに市が所有し、土地面積は約1984m2、建物面積は約282m2の規模だ。女性起業など新たなアグリビジネスの展開による農業・農村の振興を目的とし、農林水産省の補助事業を活用して2007年4月にオープンした。当初は「さくら市氏家地区農産物直売組合」が運営主体となって運営してきたが、2020年1月からはさくら市が運営している。現在、同組合は組合員の管理、調整などを担っている。

 菜っ葉館は、地域に根差した直売所として、オープンから3年間は売り上げを伸ばしていたが、2010年度の約1億1200万円をピークに年々減少している。東日本大震災や近隣に大規模直売所がオープンした影響もあった。2020年度は、売り上げの減少こそストップしたものの、ほぼ横ばい状態で改善すべき課題が多い状況という。このような背景の下、今回の調査を行うことになった。

 運営における市の基本的な考え方は、(1)さくら市氏家地区農産物直売組合と直売所の維持、(2)市のプロモーション機能を持たせた施設運営、(3)菜っ葉館ならではの特徴を生かした運営――の3点だ。これらの課題や方針を踏まえた上で、調査では、菜っ葉館の経営改善、魅力向上のための意見・提案のほか、菜っ葉館周辺も含めて、地域の情報発信や集客力向上につながるアイデアなどを求めている。

 一定以上の水準があると認められる提案があった場合、さくら市では同市の公共施設等民間提案制度への提案という位置付けに移行して事業化に向けた検討を進める考えだ。ただし、事業化の際には改めて事業者選定を行う場合もある。

 調査は、菜っ葉館を活用する意向のある法人や団体、またはそのグループを対象に実施する。参加を希望する場合は、2022年1月25日から2月25日までの期間に、所定のエントリーシートと誓約書をファックスまたは電子メールで提出する。対話を実施した後、3月下旬に結果の概要を公表する予定だ。