事業対象地の概要(資料:藤沢市)
事業対象地の概要(資料:藤沢市)
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 神奈川県藤沢市は、再整備する市民会館などの運営について、公民連携(PPP/PFI)手法に関する提案を募集する。計画の初期段階から民間事業者の考えを積極的に取り入れることで、将来、民間が参画する可能性を高める狙いだ。

 この事業(藤沢市民会館等再整備事業)では、藤沢市民会館と旧南市民図書館を中心とした公共施設を建て替え、併せて隣接する奥田公園などを一体的に整備する。場所は藤沢駅から徒歩10分ほど。今回募集するのは、4つの施設の運営についての提案だ。

 民間からの質問を2022年1月4日~1月31日に、提案を2月1日~2月15日に受け付ける。提案者は3月1日~3月4日のいずれかの日の意見交換会に出席する必要がある。

 その後は、2023年度中を目途に基本計画を定め、2024度に事業者を選ぶ。2025~2029年度に既存建物の解体と設計、新築工事を実施。2029年度に供用を始める予定だ。

 1つは藤沢市民会館ホール。現在の会館は大ホール棟(地下1階、地上4階建て)と小ホール会館棟(地下1階、地上3階建て)で構成され、延べ床面積は1万589m2。開館したのは1968年で、老朽化やバリアフリー対応の遅れが課題になっている。建て替え後の新ホールは、市民オペラや成人式の会場としての利用を想定しており、望ましいホールの構成や座席数などを民間から募る。

藤沢市民会館(資料:藤沢市)
藤沢市民会館(資料:藤沢市)
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 2つめは小規模コンベンションホールで、民間が運営する場合の条件(料金設定など)について提案を募集する。民間が参画する可能性があれば、1000m2程度のコンベンションホールの整備を検討する予定だ。

 3つめは南市民図書館。再整備後の床面積は約3000m2、蔵書は約18万冊を想定している。複合的に整備する他の公共施設内や隣接する奥田公園でも自由に図書を閲覧できたり、飲食可能な閲覧席を整備したりすることも視野に入れる。再整備に向け、2019年7月からは藤沢駅南口の「ODAKYU湘南GATE」へ暫定的に図書館機能を移している。

 4つめは民間収益施設だ。「境川右岸鵠沼東地区地区計画」において建築が制限されている用途以外の施設の立地を、市は検討している。

 市が希望する提案の内容は、(1)民間の運営による効果(財政負担の軽減や、市の直営にないサービスの可能性など)、(2)事業形態(サービス購入型PFI、コンセッション方式、指定管理者制度など)、(3)民間が運営するための条件や要望(施設の配置や規模、事業期間、リスク分担など)。