塩尻市奈良井川萱ヶ平水力発電所のフランシス水車
(出所:グリーン電力エンジニアリング)
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「メガソーラービジネス」2019年12月27日付の記事より

 グリーン電力エンジニアリング(東京都千代田区)は、長野県塩尻市に出力560kWの小水力発電所「塩尻市奈良井川萱ヶ平水力発電所」を建設し、12月23日に竣工式および開所式を開催した。同社第1号の水力発電所となる。2020年1月10日から本格的に稼働する。

 信濃川水系奈良井川の流水を利用した水路式・流れ込み式の小水力発電所。取水部流域面積は19.6km2、総落差55.7mを利用して一般家庭約830世帯分に相当する年間300万kWhを発電する。発電設備にグループ会社の朝日機工(大阪府守口市)製を採用することで、計画から供用開始までの期間短縮と発電設備の調達コストを低減した。

 発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)により中部電力に売電した後、地域新電力として電力小売事業を手掛ける塩尻市森林公社に供給される。売電単価は29円/kWh。

 塩尻市は、木質バイオマス発電を含む「信州F・POWERプロジェクト」を推進しており、地域新電力の設立によるエネルギー地産地消など再エネを積極的に利用している。同社は、同市の取り組みに賛同し、地域新電力との連携、発電プラント工事の地元企業への発注や雇用創出、地域活動への参加などを通じて地域活性化に貢献していく。

 グリーン電力エンジニアリングは、ISホールディングス(東京都千代田区)が100%出資する再エネ開発会社。同社は今後、自らが発電事業者として水力発電所を展開するほか、そのノウハウを活用して水力発電事業を検討する他事業者へのコンサルティング業務も積極的に行っていく。また、朝日機工と協働して水車・水門扉・除塵機などの発電設備の販売にも取り組む。