事業対象エリアの概要(出所:守山市)
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2019年のサウンディングなどを踏まえた整備構想図(出所:守山市)
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 滋賀県守山市は、自転車による琵琶湖一周「ビワイチ」の発着点となるための各種設備を備えた「サイクリング拠点併設道の駅」などの整備に向けたサウンディング型市場調査を実施する。調査対象は、道の駅をはじめとする守山市湖岸エリアを活性化する事業の運営・活用主体となる意向のある事業者。守山市は調査結果は3月をめどに取りまとめ、その後、滋賀県や国土交通所などの関係機関との調整の上、早期の事業化に取り掛かりたい意向だ。

 同市ではまず、2020年1月14日に参加希望者向けの説明会を開催する。申し込み締め切りは1月10日だ。調査は2月4日から2月6日まで1事業者あたり30分~1時間程度の対話形式で実施。事業内容、整備手法、公募条件などの意見や提案を調査する。

 琵琶湖南東部に面する守山市は、「自転車を軸とした観光振興」を地方創生の柱の1つに位置付けており、ビワイチの発着点としてのPRなどで地域の活性化に取り組んでいる。琵琶湖を一周するサイクリングルートであるビワイチは、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」(茨城県)、「しまなみ海道サイクリングロード」(広島県、愛媛県)とともに、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして、国の自転車活用推進法に基づいて2019年9月に創設された「ナショナルサイクルルート」の1つにも選ばれている。 

 事業対象エリアは、守山市みさき自然公園や湖岸緑地守山・中主緑地(以下、第2みさき公園)の一部区域を中心に、一級河川琵琶湖敷地などの琵琶湖の湖岸エリアを想定。これらの事業対象エリアのうち、みさき自然公園、第2みさき公園はPark-PFI(公募設置管理制度)を活用し、民間事業者が主体となって整備する。また、河川区域のうち琵琶湖敷地については、滋賀県(河川部局)、独立行政法人水資源開発機構と協議しながら、有効活用を検討する。

 サイクリング拠点併設道の駅は、守山市が管理するみさき自然公園区域と一級河川琵琶湖の河川区域での整備を予定しており、守山市ではそのために河川区域の見直しを検討する。また、道の駅での地域農産物の物販施設、飲食施設、レンタサイクルや情報提供などのサイクリスト向けサービスは、民間事業者が主体となって整備・運営する。

 守山市では、2019年にもサウンディング型市場調査を実施したが、そこでは調査に参加した事業者から、交通量の多い湖岸道路によって地域が分断されていることに対する懸念の声が寄せられたという。そこで、今回の調査では、来訪者の安全性・利便性を確保する対策として内陸側にバイパス道路を新たに整備する場合の事業可能性についても、併せて検討するとしている。