対象公園とゾーニング(出所:江戸川区)
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現況写真(出所:江戸川区)
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 東京都江戸川区は、葛西地区に位置する総合レクリエーション公園と隣接の新左近川親水公園について、Park-PFI(公募設置管理制度)とDB(デザインビルド)を併用したリニューアル事業の設置等予定者を募集する。選ばれた設置等予定者を事業協力者に位置付け、リニューアル計画の策定から整備・運営の全体マネジメント、指定管理まで、一括して発注する計画だ。提案書の締め切りは3月23日、書類審査を経て6月上旬にプレゼン・ヒアリングを行い、6月中旬に選定結果を通知・公表する。2023年4月以降の施設完成を目指し、指定管理期間は2043年3月までの20年間。

 総合レクリエーション公園は1983年以降に順次開園した大小14の公園で構成され、全体面積は23万7935.73m2。新左近川親水公園は1993年開園で、全長750m、全体面積17万3967.10m2。いずれも開園から30年近く経過し、施設老朽化や環境変化などの課題がある。2023年7月には総合レクリエーション公園内に、建築家・隈研吾を設計パートナーとする「(仮称)江戸川区角野栄子児童文学館」が開館する予定で、これに合わせて江戸川区は公園のリニューアルを進める計画だ。

 リニューアル事業にあたっては、事業協力者が自ら資金を立て替えてリニューアル計画を策定し、Park-PFIとDBを併用して、施設の改修や新設、カフェなどの収益施設(公募対象公園施設)整備を行う。リニューアル計画策定の費用は、提案によるが区の想定は4000~6000万円(税別)。

 江戸川区はPark-PFIを導入することで、公募対象公園施設の収益還元などによる施設の整備・運営コストの削減を目指している。公募対象公園施設は飲食、集客、手洗所を必須とし、総合レクリエーション公園と新左近川親水公園に各1カ所以上の設置を求める。設置許可使用料の最低額は1m2あたり月額212円。Park-PFIによる特定公園施設は、提案により既存施設の改修、および芝生広場の新設を行い、完成後に区に引き渡す。特定公園施設の整備費の想定額は約21億3000万円(税込)で、その10%以上の額を公募対象公園施設の収益から還元することを求める。

 DBの対象は園路・広場・休憩施設・水景・植栽・スポーツ施設・駐車場などの改修または更新で、区が設計・建設の担当企業と直接請負契約を締結する。

 整備後は指定管理者制度を導入し、公園の維持管理・運営を担う。指定管理料の年間想定額は2億1000万円。これとは別に、施設修繕費が年額6500万円支払われる(いずれも税込み)。施設の運営・維持管理に関連して、区では共生社会・SDGsの実現や気候変動適応策への寄与、地域貢献活動などの追加提案を求めている。

計画概要と求める効果(出所:江戸川区)
計画概要と求める効果(出所:江戸川区)
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