東京都中野区は2022年1月5日、区内の地域特性を踏まえた魅力的な公園環境つくりを推進するための「中野区公園再整備計画(素案)」を公表し、同素案に対する意見募集を開始した。意見募集の締切は同年1月26日。メール、ファクス、郵送、または区役所8階の窓口受付で、中野区都市基盤部公園緑地課に提出する。このほか、区内7公園で1月18日から26日にかけて中野区公園再整備計画(素案)の説明パネルを展示して、区の職員が参加者から意見を募る。

区内7公園の説明パネル展示と区職員による意見募集のスケジュール(出所:中野区)
区内7公園の説明パネル展示と区職員による意見募集のスケジュール(出所:中野区)
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快適で魅力的な公園整備のための基本的な考え方(出所:中野区)
快適で魅力的な公園整備のための基本的な考え方(出所:中野区)
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 中野区には、面積5000m2以上の大規模公園が13、2000~5000m2の中規模公園が24、2000m2未満の小規模公園が132ある(2021年4月現在)。区民1人当たりの面積は1.44m2だが、「中野区立公園条例」は区民1人あたりの面積を5m2以上と定めており、同条例の附則では当面2m2を目指すとしている。また、開園後30年以上が経過した公園が125あり、多くの公園施設・遊具が更新時期を迎えている。

 中野区公園再整備計画(素案)は、公園が抱える重要課題を解決する基本的な考え方として、「施設の配置・改修」「利用ルールの見直し」「公園運営の視点」「維持管理コストの削減」「安全・安心の確保」の5つを挙げている。

 このうち「施設の配置・改修」では、「わくわく、にぎわい機能」「いきいき、すこやか機能」「のんびり、やすらぎ機能」「だれでも、快適便利機能」という4つの機能オプションを想定。「わくわく、にぎわい機能」は子育てニーズに対応した遊具やイベントができる空間整備など、「いきいき、すこやか機能」では健康遊具やウォーキングコース整備など、「のんびり、やすらぎ機能」ではシンボルツリーを囲むベンチや芝生広場でのレジャーシート貸し出しなど、「だれでも、快適便利機能」ではユニバーサルデザインを提示している。それぞれの公園の特性に合わせて機能を検討し、再整備を進める方針だ。

 「利用ルールの見直し」では、区民参加型のワークショップやオープンハウスの開催も視野に入れた、公園利用者と隣接者が理解し合える適切なルールの決め方を検討するとしている。

 「公園運営の視点」では、公園内でのカフェ、キッチンカーなどの飲食店運営、イベント実施のニーズが高まっているとして、民間事業者や地域団体などの民間活力の導入を含めて公園の魅力を高める手法を模索する。具体的には、イベントや飲食店などの実現に向けた利用ルールの緩和、民間事業者が公園内で事業を実施するためのガイドライン作り、民間事業者のアイデアを用いたランニングコストの低減が検討課題となっている。

・発表資料