実証実験の飛行ルート(資料:三重県、地図は国土交通省国土地理院)
実証実験の飛行ルート(資料:三重県、地図は国土交通省国土地理院)
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実験で使用するヘリコプター「ベル430」(資料:中日本航空)
実験で使用するヘリコプター「ベル430」(資料:中日本航空)
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 三重県は2021年1月7日、「空飛ぶクルマ」のルート策定に向けた実証実験を実施すると発表した。中日本航空(愛知県西春日井郡豊山町)、名古屋鉄道(以下、名鉄)、ANAホールディングスが三重県からの委託契約にもとづいて、空飛ぶクルマが実用化された際の想定ルートである志摩スペイン村第3駐車場(三重県志摩市磯部町坂崎)と中部国際空港(愛知県常滑市)との間でヘリコプターを運航し、法令や手続きに関する課題や空港や場外離着陸場における利便性を確認する。実験の実施日は2021年1月13日と14日で、それぞれ1日1往復、計4フライトを運航する。悪天候などで運航が難しい場合は、1月27日と28日に延期する。

 空飛ぶクルマは、電動・垂直離着陸、自動運航(無操縦者)などの特徴を持つ空のモビリティー。手軽な空の移動手段として期待されており、世界中で機体や関連技術の開発が進められている。日本国内でも経済産業省や国土交通省を中心とする「空の移動革命に向けた官民協議会」が2020年代半ばの事業スタートを目指すロードマップを策定し、空飛ぶクルマのユースケースや環境整備を検討している(実用化に向けたロードマップ:PDF)。

 志摩スペイン村第3駐車場と中部国際空港の移動時間は、高速道路を利用する場合で2~3時間。実験では巡航速度230㎞/h、定員8人のヘリコプター「ベル430」を使用し、両地点間の片道60㎞のルートを約20分で移動する。中日本航空が場外離着陸場の設置、運航の手続き(申請)、天候判断、保安検査、ヘリコプターの運航と管理、名鉄が場外離着陸場の人員輸送、ANAホールディングスが中部国際空港内の乗客誘導を担当。三重県および三重県志摩市が地域および関係者との調整を行い、志摩スペイン村が場外離着陸場、中部国際空港が実証フィールドの提供で協力する。