神奈川県鎌倉市は、2022年1月25日まで「鎌倉市スマートシティ構想(素案)」に対する意見を募集する。3月中に構想を策定し、22年度からリーディングプロジェクトを開始する計画だ。

 鎌倉市は20年4月にスマートシティの実現に向けた取り組みを始め、21年度にかけて市民対話やアンケートを実施してきた。今回まとめたスマートシティ構想の素案はこれらに基づくもので、22〜25年度を「導入期」、26年度以降を「展開期」と位置付けている。

 スマートシティ構想の対象は市全域。鎌倉市は、データやデジタル技術を活用しながら既存の市街地(鎌倉地区や大船地区など)が抱える超少子高齢化や災害への脆弱性、慢性的な交通渋滞などの課題に先行して取り組み、その知見を基に新たなまちづくりが進む場所(深沢地区など)の開発に生かす。さらに、新たなまちづくりで得た成果を既存の市街地にフィードバックする考えだ。

鎌倉市スマートシティ構想の対象区域とまちづくり方針(出所:鎌倉市)
鎌倉市スマートシティ構想の対象区域とまちづくり方針(出所:鎌倉市)
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 構想の基本理念は「市民起点」「共生の精神」「鎌倉らしさの継承」の3つ。市民と企業などとの共創を目指し、その基盤として「多くの市民が参加できる合意形成プラットフォームの構築」「産官学民によるオープンイノベーションの環境の整備」「データ連携基盤の整備・オープンデータの拡充」「戦略的広報、人材育成、調査・研究の推進」を行う。

 22年度はリーディングプロジェクトとして、「防災・減災を起点とした複数分野の連携」と「市民目線の暮らしやすさ」をテーマに、前半に実証環境の整備、後半に実証事業などを実施する。これまでのような分野ごとの取り組みではなく、ヘルスケアや観光などの複数分野が連携したサービスの構築を目指す。

2022年度に取り組むリーディングプロジェクトの対象領域(出所:鎌倉市)
2022年度に取り組むリーディングプロジェクトの対象領域(出所:鎌倉市)
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