「センター館」で想定する機能(資料:富谷市)
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富谷市が目指す「ネットワーク型図書館」の概念図(資料:富谷市)
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 2022年度オープンに向けて市民図書館の整備に取り組んでいる宮城県富谷市は、整備手法などについて、民間事業者から意見を求めるサウンディング型市場調査を実施する。調査を通じて、市場性や実現性、民間事業者の意向を把握したい考えだ。

 現在、市には、市内にある6つの公民館の中に図書室は置かれているが、図書館法および図書館設置条例に基づく図書館はない状態だ。住民アンケートでも、市に必要な施策として図書館整備が挙がるほか、宮城県図書館の利用状況の調査で、富谷市民の利用が多いという結果も出ている。このような背景を踏まえて、市は、2017年3月に「(仮称)新富谷市民図書館整備基本構想」を策定。その後、2018年11月には「(仮称)富谷市民図書館整備基本計画(案)」した。

 これらの構想と計画では、6つの公民館の図書室を富谷市民図書館として現在の整備する方針を示している。6つのうちの1つである成田公民館の敷地に、独立した図書館の建物である「センター館」を新設し、ほかの5つの公民館の図書室を、リノベーションなども実施して図書館の分館として整備する計画だ。センター館と5つの分館、および宮城県図書館や市内の小中学校・高校とも連携し、均質なサービス提供を図るほか、市民同士の交流の場としても活用する「ネットワーク型図書館」を目指す。

 市は、センター館は約1700m2、5つの分館は計1227m2の総延べ床面積約2927m2の図書館を想定し、事業費は自主財源5億円と、クラウドファンディングなど外部からの資金調達3億円の計8億円を見込んでいる。センター館には、開架スペースや書庫のほか交流スペースやカフェ、学びのためのスペースなどの機能を盛り込む計画だ。蔵書数は将来的な目標である20万冊に向け、段階的に増やしていく。分館は、既存の図書室のほか、公民館内の児童クラブ室や学習室、プレイルームなどのスペースも分館の機能に転用する。

 これらの計画を踏まえて調査では、新築するセンター館とリノベーションなどの手法を用いる分館5つの整備手法の提案、予算内で整備を行うための提案、市民間交流を生み出すための環境づくりへの提案の3点について、聞き取りを行う。

 調査は2月4日に実施する。参加申し込みは1月28日の17時まで。提案書も、この日時までに提出する必要がある。提案書の書式は任意だ。

 調査の結果は、3月15日にホームページで概要を公表予定だ。その後は、2019年度中に設計プロポーザルを実施し、2020年度に基本設計・実施設計、2021年度に工事入札と工事を行い、2022年度オープンの予定となっている。