鹿児島県垂水市は、市が所有する協和中学校跡地を風力・太陽光発電事業者のユーラスエナジーホールディングス(東京都港区)に事業用地として貸し出すことを決定した。同社は、中学校跡地にコンテナ型のデータセンターを設置し、2021年春から各種クラウドサービスの実証事業を開始する。用地の貸出面積は139.75平方メートル、貸出金額は年額1万1744円(2020年度)。市によると、貸出期間は2020年10月15日~2026年3月31日を予定しており、事業期間は状況を見ながらその都度決めていくという。

垂水市立協和中学校跡地(資料:ユーラスエナジーホールディングス)
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コンテナ型データセンターのイメージ(資料:ユーラスエナジーホールディングス)
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 ユーラスエナジーは、WOODMAN(東京都千代田区)が提供するコンテナ型データセンターを中学校跡地に設置し、データセンターを運用する。電力は、グループ会社のユーラスグリーンエナジーが近隣に設置した風力発電設備などから調達する予定。このデータセンターの計算能力を使用し、モルゲンロット(東京都千代田区)がCG(コンピューターグラフィックス)レンダリングをはじめとするクラウドサービスを提供する。空調設備と特殊断熱を施したカスタム仕様のコンテナ型データセンターは、遠隔監視機能と遠隔操作機能を備え、高いセキュリティーレベルを保持しながら、柔軟に拡張できるという。

サービスのスキーム(資料:ユーラスエナジーホールディングス)
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 サービス提供の主な対象者は、大学・研究所やCG制作などに従事するユーザーだ。コマーシャル映像や映画で使用されるCGの制作においては、多くの時間と電力、マシンパワーを必要とすることなどが課題とされてきた。今後、5G時代に需要が高まると見込まれるCG制作の高速化・高品質化を図るレンダリングサービスやスーパーコンピューター需要に応えることで、ユーラスエナジーは遊休資産活用と電力の新たなビジネスモデルの構築を進めていく狙いだ。

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