次世代モビリティー実証実験の概要(出所:近畿経済産業局)
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自動運転システムを搭載した電動カートの運行ルート(出所:兵庫県、地図は国土地理院)
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参画団体と役割分担(資料:兵庫県)
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 兵庫県は県南西部に位置する播磨科学公園都市で、超小型EV(電気自動車)や自動運転車などの次世代モビリティの実証実験を近畿経済産業局と共同で実施する。1月18日からスタートした。

 実験内容は、(1)1人乗り超小型EVのシェアリングサービス、(2)電動キックボードのシェアリングサービス、(3)自動運転システムを搭載した公道走行が可能な電動カート(ドライバーが同乗)の運行、(4)MaaS(Mobility as a Service)の4つ。

 (4)MaaSでは、(1)~(3)までのサービスと周辺のJR駅から播磨科学公園都市内を走る路線バスの経路を一括検索してサービスを予約できるWebサービス「西播磨MaaS」の構築と公開している。

 それぞれの実施期間は、(1)と(4)が2021年1月18日~31日、(2)が1月18日~22日および1月25日~29日、(3)が1月18日~24日。さらに1月23~24日には、「超小型EVを活用した高齢者支援事業」の紹介イベントを開催する。

 (1)で使用する超小型EVはパドック(岡山県津山市)の「e-mo(イーモ)」3台とトヨタ自動車の「coms(コムス)」2台。利用者は、播磨科学公園都市の芝生広場、理化学研究所正門、兵庫県立大学播磨理学キャンパスのいずれかで超小型EVを貸し出し・返却する。利用料金は無料で、普通自動車の免許が必要となる。

 (2)で使用する電動キックボードは、KINTONE(茨城県常総市)の「Kintone Model One」8台。会場は理化学研究所(SPring-8/SACLA)サイトで、利用者は同サイトに入場できる理化学研究所の関係者に限定される。一般向けには、1月23~24日に複合施設「光都プラザ」の南側駐車場で試乗会を開催する。(3)で使用する電動カートはヤマハ発動機製。播磨科学公園都市の芝生広場、光都プラザ、住宅地の計9カ所を乗降場所とするルートを、路線バスに接続するダイヤで午前9時から午後5時まで約30分に1本運行する。

 播磨科学公園都市は、たつの市・上郡町・佐用町の3市町にまたがる「科学のまち」であり、都市内には世界最高性能の大型放射光施設「SPring-8」やX線自由電子レーザー施設「SACLA」などの科学技術拠点や兵庫県立大学理学部が集積・立地する。ただし、地域内の公共交通が脆弱なため、住民が高齢になってもマイカーを手放すことができない、世界中から来訪する研究者・学生が周辺の観光地や飲食店を訪問できない、といった問題を抱えている。兵庫県および近畿経済産業局は、シェアリングサービスやMaaSを整備することで、都市内の回遊性を高めることを目指している。

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/011401844/