新潟市とJR東日本スタートアップ(東京都新宿区)は、ベンチャー企業提案の事業アイデアを用いたAI(人工知能)×観光分野の実証実験を開始する。

 JR東日本スタートアップはJR東日本の子会社であるベンチャーキャピタル。優れた事業アイデアを持つベンチャー企業との協業によるビジネス創造活動「JR東日本スタートアッププログラム」を2017年から進めており、第3回目となる「JR東日本スタートアッププログラム2019」では、新潟市を地域連携プログラムの対象地域に選定し、新潟市、JR東日本新潟支社との共催で、JR新潟駅の再開発を見越した新潟市エリアの地域活性化プランを募集していた(「JR東日本スタートアッププログラム2019説明会」を開催しました)。

 今回の実証実験で採択された事業アイデアは2つ。1つはNearMe(東京都中央区)提案の「観光タクシーの相乗りマッチングサービスによる“観光MaaS”の実現」、もう1つはMIRAI SAKE COMPANY(東京都渋谷区)提案の「AI味覚判定を活用した日本酒レコメンドサービスによる新しい観光提案」である。いずれも提案企業が実施主体となる。

観光タクシー相乗りサービス「新潟トラベルシャトル」スマホアプリの利用フロー (出所:JR東日本スタートアップ)
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MIRAI SAKE COMPANYが運営するオンラインサービス「YUMMY SAKE」。ブラインドテイスティングの結果に基づいて、好みに合う日本酒の銘柄や飲食店を提案する (出所:MIRAI SAKE COMPANY)
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 前者は、新潟駅南口や新潟市内の宿泊施設を送迎場所として、2020年1月18日から3月末まで、観光タクシーの相乗りサービス「新潟トラベルシャトル」を提供する。相乗りを希望する観光客の観光ニーズのマッチングと送迎ルートをAIを用いて最適化し、オンデマンド事前予約の利便性向上、相乗りによる観光客の負担軽減を実現する。

 後者は、AIによる味覚判定で観光客一人ひとりに合った日本酒の銘柄や飲食店・酒販店を提案する観光拠点「日本酒観光バー(SAKE TOURIST INFORMATION BAR)」を、JR新潟駅構内に20年2月14日から3月15日まで開設する。日本酒観光バーでは、独自アルゴリズムを用いて日本酒の味覚タイプを12種類に分類したうえで、日本酒の好みに合わせた新潟駅近郊の旅を観光客に提案する。