直流電力供給システムの概要
(出所:NTTアノードエナジー、TNクロス、NTT、東京電力HDの共同リリース)
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NTT東日本施設敷地内の太陽光発電設備
(出所:NTT)
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白井中学校敷地内の直流供給設備
(出所:NTT)
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「メガソーラービジネス」2021年1月15日付の記事より

 NTTアノードエナジー(東京都千代田区)は、太陽光発電設備から千葉市立白井中学校に向けて、直流による電力供給の実証を開始する。企業・自治体などによる、敷地外の第三者施設への自営線を活用した直流供給は国内初という。1月14日に発表した。

 NTT東日本の通信施設敷地内の遊休地を利用して太陽光発電設備と蓄電池を設置。停電時には、千葉市が避難所に指定している白井中学校へ自営線により直流で供給することで、避難所としての機能維持を支援する。太陽光発電の出力は59kW、蓄電池の容量は36kWh。

 電圧の安定性や負荷変動の追従性など、直流供給における電力品質を検証する。また、平時にて高品質・高信頼を求められる通信設備に対して、太陽光発電および蓄電池による電力供給システムを実現するために、必要な雷害対策やノイズ対策などの技術も検証する。

 また、同システムの最大活用を目指して、災害時には通信ビルと避難所の間の電力融通が可能となるシステム構成や運用方法についても検討していく。

 NTTアノードエナジー、TNクロス(東京都千代田区)、日本電信電話(NTT)、東京電力ホールディングス(東電HD)が2020年4月から実施する「千葉市におけるスマートエネルギーシティの実現に向けた共同実証」における、「グリーン発電事業推進および直流送電を活用したレジリエンス強化」の一環となる。

 今後は、TNクロスが選定された「避難所への再エネ等導入事業」に基づき太陽光発電設備や蓄電池を導入する。また、千葉市における「スマートエネルギーシティ」実現に向け、NTTグループの情報通信や蓄電池の運用、東京電力グループの電力制御などの技術を活用することで、地域の再エネや蓄電池、需要家設備、既存の電力系統を連携・制御し、分散型エネルギーを有効に活用し、地域のエネルギー価値を高めることを目指す。