大阪府と大阪市は、互いの公園緑地が持つ特性を生かし、それぞれの取り組みを連携・補完して、大阪の広域的な公園緑地の魅力を高めていくために「大阪パークビジョン」を策定、2021年12月24日に公表した。

 これまで市は「新・大阪市緑の基本計画」、府は「みどりの大阪推進計画」を推進しており、それぞれみどりの都市・まちづくり施策を取りまとめている。「大阪パークビジョン」の策定は、「府市連携を進め、それぞれのノウハウを共有する意識付けを行い、次への展開に結びつける」(大阪府都市整備部公園課)のが狙いだ。

大阪パークビジョンの位置付け(出所:大阪府)
大阪パークビジョンの位置付け(出所:大阪府)
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 大阪には市の大規模公園、府営公園、大阪府民の森、万博記念公園といった公園緑地がある。大阪パークビジョンでは、おおむね10ha以上の公園緑地が対象となるが、その数と面積は約100カ所、約3600ha。人口1人当たりの都市公園面積は6.2km2と少なく、全国平均の半分。みどりや公園の質を高めた都市空間の形成が求められている。

 大阪府と市では、連携を強化し相乗効果を高めるための3つの取り組み方針として、「既設公園緑地の官民連携」(知識・ノウハウの連携)、「公園緑地間や周辺施設等との連携強化」(イベント情報発信などのソフト連携)、「まちづくりと一体となった新たな公園緑地整備」(一体整備などのハード連携)を掲げる。今後10年を見据えつつ、2025年の大阪・関西万博に向けて取り組みを推進していく。

 企業ノウハウとのマッチングによる管理運営の効率化では、ビックデータを活用した利用分析、アプリによる各種予約システム、スマートグラスやICタグ、自然エネルギーを活用した環境負荷軽減の取り組みなどを検討する。

 また市営公園では、飲食店やランナーサポート施設など新たな施設を整備したり、御座舟お堀めぐりなど多彩なイベントを実施したりして、民活による魅力向上に取り組んできた。こうしたノウハウを参考にして府営公園など他の公園緑地へ新たな管理運営制度を展開していく予定だ。

3つの取り組み方針についてのロードマップ(出所:大阪府)
3つの取り組み方針についてのロードマップ(出所:大阪府)
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