調査対象の汐見台(旧寺泊中学校跡地):遊歩道等一部イメージ(資料:長岡市)
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調査対象地の平面図(資料:長岡市)
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 新潟県長岡市は、日本海に沈む夕日の鑑賞スポットとして知られる汐見台にある約1万m2の公有地について、利活用方法を検討するために、民間事業者から対話形式で意見を募るサウンディング型の市場調査を実施する。

 多様なノウハウを持つ民間事業者に利活用の可能性や市場性の有無など幅広い意見を聞くことで、より効果的な事業検討や行政課題の解決につなげたい考えだ。調査は、3月15日から26日の期間に実施する。希望があれば、Web会議システムでの対話にも対応する。調査に先立ち、2月10日に現地見学会を開催する。参加を希望する場合は2月2日までに電子メールで申し込む。

 公有地は1996年に統合・移転した旧寺泊中学校の跡地で、長岡市寺泊二ノ関の高台にある。日本海に面し、眼下に寺泊港、その先に佐渡島を望む。近隣には寺泊水族博物館、長岡市トキと自然の学習館(トキみ~て)、寺泊魚の市場通り(通称「魚のアメ横」)と名付けた商店街などの観光施設がある。他方、一般的に嫌悪施設とされている長岡市寺泊斎場と墓地も近接している。

 対象地は、一部の建物などを残して更地になっている。2020年3月に100台収容の地域防災用駐車場が新設され、2021年度には遊歩道とトイレを新設予定だが、これらを除いた残り約8800m2の土地と一部建物などの活用方法は検討されていない状況だ。残っている建物は1980年築、地上3階建て、延べ床面積1147m2の校舎と、1952年築、木造平屋建て、132m2の倉庫で、いずれも耐震補強はしていない。

 今回の調査では、市の財政負担が発生しない民間事業として利活用を実施する前提で、観光・交流拠点として活用することを視野に、具体的な事業内容の提案を求めている。調査では、まず、当該敷地の利活用における観光・交流拠点としての可能性の有無を聞き、「有り」と回答した場合のみ事業提案を行う。

 具体的には、コンセプトや拠点に取り入れる機能など事業内容の提案と、解体の必要性や活用する場合の範囲など既存建物の取り扱いに加え、活用における課題として寺泊斎場と墓地との共存可否と解決策、および地元住民や地元経済への貢献、土地の契約方法、行政支援の要否などについて意見を聞く。

 調査に参加できるのは、事業の実施主体となる意向をもつ法人または法人のグループだ。参加を希望する場合は、3月12日までに所定のエントリーシートを提出する。提出後、市からサウンディングの実施予定日が知らされ、その5営業日前までに所定のサウンディング調書・提案書を提出し、対話に臨む流れとなる。調査の結果は、4月下旬に概要を公表する予定だ。

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/012501855/