関西電力と関西電力送配電は、関西電力が開発したスマートポールの実証実験を2022年1月13日から始めた。スマートポールとは、通信基地局やWi-Fi、カメラ、街路灯、デジタルサイネージなどを搭載した多機能ポールの総称。電源、通信、照明、防犯などの機能を一体化している。

スマートポールの概要(資料:関西電力)
スマートポールの概要(資料:関西電力)
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 この実証実験では、まず、太陽光発電によるポールへのエネルギー供給や、スマートフォンのワイヤレス充電、Wi-Fiなどの性能のほか、塩害や風害によるポールの耐久性などを検証する。その後6月には、ポールに設置した防犯カメラとドローンの連携により、迷子の位置を分析してドローンを急行させる見守り機能や防犯機能の有効性を検証する方針だ。

 実証実験の期間は6月30日までを予定している。場所は、2025年大阪・関西万博の会場になる夢洲(ゆめしま)で、万博でのスマートポール活用を目指す。

 実証実験で使うスマートポールは、人気アニメーション「エヴァンゲリオン」の機体カラーをモチーフにしている。スマートポールは様々な機能を搭載し、革新的な要素があるため、エヴァンゲリオンのイメージに合うと判断した。

 電力との親和性も採用の決め手になった。エヴァンゲリオンの機体の動力源は電力。作中では、「使徒」と呼ばれる人類の脅威を倒すために、国内の電力を集める「ヤシマ作戦」など、電力に関連する内容が多く描かれている。

実証実験で使っているスマートポール。イラストの「エヴァンゲリオン」の機体カラーをそれぞれモチーフにした(資料:関西電力)
実証実験で使っているスマートポール。イラストの「エヴァンゲリオン」の機体カラーをそれぞれモチーフにした(資料:関西電力)
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 今回の実証実験は、大阪商工会議所などが公募して採択した「夢洲における実証実験」9件のうちの1件。そのため大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成する「実証事業推進チーム大阪」が支援している。金銭面での支援はないが、どこの土地をいつから賃貸借するかといった土地調整を支援することで、スムーズに実証実験を始められるようにした。