内閣府は、「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)に係る大臣表彰」の2019年度受賞者を決定した。同表彰は2018年度に始まったもので、企業版ふるさと納税制度の活用で功績を上げ、他の規範となった地方公共団体や企業を内閣府特命担当大臣(地方創生担当)が表彰する。第2回となる2019年度は、地方公共団体部門で茨城県境町、群馬県下仁田町、企業部門で小松マテーレ、ディスコ、長谷工コーポレーションが受賞した。表彰式は2020年2月17日、東京・大手町の日経ホールで行われる。

地方公共団体部門で受賞した下仁田町「ねぎとこんにやく下仁田奨学金事業」の概要(出所:下仁田町)
[画像のクリックで拡大表示]
企業部門で受賞した長谷工コーポレーションは奈良県明日香村の古墳等の復元整備事業「飛鳥駅周辺の魅力強化プロジェクト」への寄付を実施。画像は明日香村にある牽牛子塚(けんごしづか)古墳の復元整備完成予想図。同古墳は斉明天皇陵である可能性が高いという(出所:明日香村)
[画像のクリックで拡大表示]

 地方公共団体部門で受賞した境町は、中心市街地の空き家・空き店舗のリフォーム事業で中心市街地を活性化して移住者・定住者の獲得を目指す「『河岸のまちさかい』復興プロジェクト」など4つの地方創生事業を展開する。寄付金は4事業の合計で、2016年度から2018年度までに5億1450万円を集めている。

 同じく地方公共団体部門で受賞した下仁田町は、卒業後に町内に定着すると実質全額補助となる奨学ローン制度「ねぎとこんにやく下仁田奨学金事業~金融機関と連携した教育制度の充実施策~」を実施している。こちらは進学で町外に流出した人材のUターン就職を狙ったもので、2017年度から2018年度までに590万円の寄付があった。

 企業部門で受賞した小松マテーレは、石川県小松市の九谷焼人材育成・観光施設である九谷セラミック・ラボラトリーの整備事業「九谷焼の明日を拓くプロジェクト」に1億8000万円(2016~2018年度実績)、ディスコは広島県呉市の2018年7月豪雨災害の復興事業「住みたい行きたいまちづくり事業」に2億5000万円(2018年度実績)、長谷工コーポレーションは奈良県明日香村の古墳等の復元整備事業「飛鳥駅周辺の魅力強化プロジェクト」に5650万円(2018~2019年度実績、なお2019年度の2650万円は暫定値)を寄付している。

 企業版ふるさと納税とは、地方公共団体が行う地方創生事業に企業が寄付をすると、その企業の税負担が軽減される制度である。地方公共団体から寄付企業への経済的な見返りは禁止されており、寄付額は地方創生の事業費の範囲内と決められている。地方公共団体が同制度を利用する際には、地方創生の事業計画について内閣府から事前に認定を得ておく必要がある。