愛知県一宮市は2019年1月25日、ホームセンター「ビバホーム」の運営などを手がけるLIXILビバ(さいたま市)と、一宮競輪場の跡地利用事業に関する仮契約を締結した。同社は2018年10月に、公募型プロポーザルによって選定された事業者だ。市から旧一宮競輪場の土地を買い受け、既存施設を撤去し、土壌汚染対策工事を施した上で商業施設を建設する。

 土地の面積は3万3956.46m2で、売買金額は22億1696万円だ。提案によると、新たに建設される商業施設は、地上4階建て・延べ面積9万3537m2の規模で、スーパーマーケットとホームセンターのほか、ファッション、アミューズメント、飲食などの店舗、スポーツクラブやスクール、クリニックなどで構成。シャトルバスの運行や開発道路の整備なども盛り込まれ、市が懸念している交通渋滞への対策も行う。

最優秀提案者のLIXILビバグループによるイメージ図(資料:一宮市)
[画像のクリックで拡大表示]
事業用地の位置図(赤破線の範囲)(資料:一宮市)
[画像のクリックで拡大表示]

 旧一宮駐輪場は、JR尾張一宮駅と名鉄一宮駅の東方約1.3kmの場所にあり、東は都市計画公園の平島公園、西は商業施設に隣接している。2013年度末に一宮競輪場が営業を終了した後、市は2014年度に跡地利用の検討委員会を設置し、市の中心部にある約3万4000m2の広さの土地資源の有効活用を検討。「健康寿命増進」「環境教育の推進」「 良好な住環境の創出」「 地場産業の活性化」「 次世代産業の創出」「 子どもたちの健全な」「 特色ある」「 生涯スポーツの推進」「 歴史・文化とのふれあい」 といった地域課題解決・地域の魅力創出に寄与する事業提案を求め、2018年5月から10月にかけて公募型プロポーザルを実施、LIXILビバを代表とする企業グループを優先交渉権者に選定した。グループは、同社のほか、協力企業としてTSUCHIYA、斫木村(はつりきむら)で構成されている。

 公募の条件として市は、跡地について市による貸与か売却のいずれの提案も受け付けていた。同グループは売却を選び、価格は、市が提示した参考価格である12億9131万円を大幅に上回る22億円1696万円を提案した。

 今回の仮契約は、市議会の議決を経て本契約として効力を発する。3月に、議会に提案される予定だ。その後は、本契約締結から3年以内に既存建物の解体と土壌汚染対策工事を終え、5年以内に提案した施設の運営を開始する取り決めとなっている。2024年3月には、施設がオープンしている見込みだ。