大阪市水道局は2021年2月1日から、水道局の施設外にあるコワーキングスペースを「第3の勤務場所(サードプレイスオフィス)」として利用する。利用するのは、The DECK(大阪市中央区)が大阪市中央区の堺筋本町で運営する「The DECK」と、YOLO JAPAN(大阪市浪速区)が大阪市浪速区の新今宮駅近くで運営する「YOLO BASE」の2カ所。The DECKは面積300平方メートルのオープンスペース。YOLO BASEは在留・在日外国人向け就労インバウンド施設で、コロナ禍で利用規模を縮小しているレストランをコワーキングスペースに流用する。

コワーキングスペースの「The DECK」(出所:The Deck)
コワーキングスペースの「The DECK」(出所:The Deck)
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YOLO BASEのコワーキングスペース(出所:大阪市)
YOLO BASEのコワーキングスペース(出所:大阪市)
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 大阪市水道局は、2020年春以降の新型コロナウイルスの感染拡大防止の取り組みをきっかけに、時差勤務や在宅勤務などの分散型勤務を推進している。今回のサードプレイスオフィスの利用もその一環で、「外出先から水道局のオフィスに戻らず、自宅に近いところで仕事したい」といった場合に利用できる。利用部署は限定しておらず、利用人数の上限も特に定めていないという。

 The DECKは自治体の職員に向けて、コワーキングスペースを作業・打ち合わせ、さらに自治体間の交流や官民連携によるアイデア共創の場所として提供する「パブリックパートナー制度」を導入しており、大阪市水道局を含め20の自治体と契約を結んでいる。大阪市水道局とThe DECKは今回の実運用に先立って、2020年7月から10月まで、サードプレイスオフィスの課題を抽出するための実証実験を実施した(実証実験の発表資料)。

 The DECKのパブリックパートナー制度の契約は1年単位であり、自治体は実際の利用人数に関係なく一定の利用金額を支払う。料金は契約ごとに決まるためオープンにしておらず、利用実績に基づいて1年ごとに見直される。また、YOLO BASEのコワーキングスペースについては正式な契約は結んでおらず、YOLO JAPANが当面の間、無償で提供する。