京都府綾部市は、在宅中でも留守中でも非対面・非接触で荷物を受け取れる置き配バッグを個数限定で無料配布する。カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環で、再配達を防止するとともに再配達時に発生するCO2の排出削減につなげたい考えだ。

OKIPPAの利用イメージ(出所:Yper)
OKIPPAの利用イメージ(出所:Yper)
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 置き配バッグの配布数は200個。申し込み多数の場合は抽選となる。申込期間は2月1日~3月10日。3月下旬に配布し、4月の約1カ月間に複数回のアンケート調査を実施する予定。調査結果からCO2排出削減効果を算出し、実施団体の綾部市環境市民会議で置き配の啓発活動の継続について検討していく。

 置き配バッグには、Yper(東京都渋谷区)の簡易宅配ボックス「OKIPPA(オキッパ)」を採用した。OKIPPAは、吊り下げ式・アプリ連動型の置き配バッグで、設置工事が不要で玄関ドアノブに簡単に取り付けできる。待機時は手のひらサイズに折り畳め、荷物受け入れ時には最大容量57Lまで広げられる。盗難や個人情報漏洩対策として、ドアノブ専用ロックとシリンダー式南京錠の内鍵の2種類の鍵を備える。連携可能なアプリで到着確認できるほか、盗難補償保険にも加入できる。

 綾部市環境市民会議は、1999年に制定された「綾部市環境基本計画」の推進を目的に2000年に設立された。市民・事業所・行政の三者が連携して、さまざまな環境問題を解決するための取り組みを継続して実施している。

 今回、2020年に実施された大阪府八尾市でのOKIPPA実証実験や、その後の複数の自治体でのOKIPPA活用後に再配達削減効果や環境負荷低減効果に一定の成果が出ている点や、全国の販売実績を評価し、同事業にOKIPPAを採用した。八尾市の実証実験では、期間中3684個の宅配物が配送され、再配達率が全国平均の16%を下回る12.57%、CO2削減量がスギの約60本一年分に相当する約528kgという結果だった。