愛知県春日井市は2022年2月1日、教育玩具・遊具の輸入・開発・販売などを手掛けるボーネルンド(東京都渋谷区)と協業して開発した子ども屋内遊び場「ぐりんぐりん」を開業した。市の北中部に位置する約24.8haの落合公園の一角に建つ「グリーンパレス春日井」の2階に整備した。運営管理(指定管理者)は日本デイケアセンター(千代田区)。
遊び場の広さは約1200m2。0歳から小学生までの子どもと保護者が利用できる。乳児向けの「ベビーエリア」や、幼児の知育に適した遊具を揃えた「ロールプレイエリア」、トランポリンやボールプールなどを配置し、幼児が体を使って遊べる「アクティブエリア」、小学生向けの大型遊具を配置した「チャレンジエリア」の4つのエリアで構成。さらに、授乳室やおむつ交換室、休憩スペースを備えている。また、施設の内装には春日井市の特産品である「春日井サボテン」をあしらった。
ぐりんぐりんには「プレイリーダー」と呼ばれるスタッフが常駐し、子どもたちに遊びを提案したり、遊びが発展するようにいざなったりする。ボーネルンドは施設の設計や遊具の配置などのほか、このプレイリーダーの育成・研修などを担当した。
利用は事前予約制で、1日を9:00~11:30/12:30~15:00/15:30~18:00の3クールに分けてインターネットで予約を受け付けている。利用料は1人1回100円(3歳以下は無料)。小学生以上は保護者同伴でなくても利用できる。小学生向けの遊具や学習スペースを充実させたり、プレイリーダーが安全面に目配りすることで、子どもだけでの来館を可能にしたという。
ぐりんぐりんが2階に入ったグリーンパレス春日井は、会議室や宿泊室、体育館、テニスコートなどから成る施設で、公益財団法人春日井市スポーツ・ふれあい財団が運営している。1975年に勤労福祉会館として竣工し、2021年4月~2022年1月に16億円をかけてリニューアル工事を行った。工事内容は、劣化した内外装や設備の回復または更新、内装仕上げの改修、そしてこの遊び場の設置などだ。