広島市の代表的な繁華街である紙屋町・八丁堀エリアの公共空間や民間の空地に「憩いの空間」を作り、それらが来街者の行動に与える影響を検証する社会実験「#カミハチキテル -URBAN TRANSIT BAY-」が3月1日~29日まで実施される。実験期間中は、ウッドデッキ、貨物用コンテナを利用した店舗、キッチンカー、様々なイベントのためのアクティビティスペースなどを設置し、街中にオフィスワーカーや買い物客のための滞留空間を作る。

リパークでの木製パレットを使ったデッキ空間の検討イメージ(出所:紙屋町八丁堀公共空間活用社会実験実行委員会)
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紙屋町・八丁堀地区の中の実施エリア(出所:紙屋町八丁堀公共空間活用社会実験実行委員会)
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3月第1週の出店スケジュール。3月1日はプレオープン、グランドオープンは3月6日となる(出所:#カミハチキテルホームページ)
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 実施エリアは、八丁堀バス停(東急ハンズ前)周辺やその近くにあるオフィスビル「スタートラム広島」、時間貸し駐車場「リパーク広島基町駐車場」の敷地内となる。八丁堀バス停ではバスベイ(歩道側に切り込みを入れて車道を広げたバス停車用スペース)に全長約53メートルのウッドデッキを張り、憩いの空間を創出する。

 バスベイのような車道部分を利用したパブリックプレイスを「パークレット」(Parklet)と呼ぶが、パークレットとしては国内最大級の規模になるという。実験中は、バス停を歩道からウッドデッキ側に移動し、バスはその前の道路部分に停車することになる。バスベイのウッドデッキ設置は、通常の道路使用許可と同じように広島県警から許可を得たという。

 このほか、スタートラム広島の敷地内に椅子やテーブル、リパークにパレットを使ったデッキ空間を設置する。これらのスペースでの店舗の出店時間は、昼の部が11~14時、夜の部が17~21時を予定する。

 実験の実施主体は、民間企業、大学、行政のメンバーで構成された紙屋町八丁堀公共空間活用社会実験実行委員会。関係機関として、広島市中央部商店街振興組合連合会、広島修道大学 ひろみらイノベーションスタジオ 広島都心デザイン推進会議、山口大学、地域価値共創センター、広島市、広島県が参加する。

 実施費用の総額は未公開だが、その80%を飲食・物販店舗へのスペース貸し出しによる事業収益、クラウドファンディング、スポンサーからの寄付などで民間から調達し、残り20%は広島県と広島市からの補助金で補うとしている。クラウドファンディングの目標額は100万円で、2月12日現在、40万7000円が集まっている(クラウドファンディングネットワークFAAVO「#カミハチキテル」ページ)。