チョイソコあきる野の利用条件(出所:あきる野市)
チョイソコあきる野の利用条件(出所:あきる野市)
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チョイソコあきる野の運行区域(出所:あきる野市)
チョイソコあきる野の運行区域(出所:あきる野市)
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 S&D多摩ホールディングス(東京都立川市)、東京都あきる野市、横川観光(あきる野市)の3者は、市内の「公共交通空白地域」の解消と市民生活の向上に向けて、デマンド型乗り合いタクシー「チョイソコあきる野」の実証実験を2022年3月から23年2月までの1年間行う。

 実証実験で活用するのはアイシンが開発した乗り合いサービス「チョイソコ」。乗り合い送迎に特化した配車アルゴリズムを備え、少ない車で多くの住民を送迎できるサービスのため採用することにした。トヨタ系販売会社を展開するS&D多摩ホールディングスが事業主体となり、あきる野市が広報の事業支援を行い、タクシー会社の横川観光が車両の運行を担う。

 S&D多摩ホールディングスが一般財団法人トヨタ・モビリティ基金から助成された2000万円を事業費として充てる。同基金は「自動車販売店各社による地域支援活動」に対して助成するもので、対象団体は一般社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)の会員である販売会社。一方、あきる野市は広報費用として約15万円を負担する。

 チョイソコは指定停留所で乗降する予約乗り合いタクシーだ。固定電話、スマートフォン(3月初めから利用可能)、インターネット(準備中)によって2週間前から乗車の30分前まで予約を受け付ける。利用条件として、住宅地停留所から目的地停留所、もしくはその逆の移動だけに限られる。住宅地停留所から住宅地停留所、目的地停留所から目的地停留所への移動には使えない。あくまでも「公共交通空白地域」の解消を目指すもので、既存の路線バスなどへの影響を考慮したためだ。

 運行区域は「引田・渕上・代継地域」と「網代地域」の2つ。それぞれの地域内で対象者居住地域から運行区域への移動は可能だが、この2つの地域をまたぐ移動は運行事業者への負担などを考えてできない。

 車両はトヨタ自動車「ハイエースワゴン」1台を使う。乗車定員は9人。1回の運賃は200円、未就学児は無料。1日の延べ乗車人数が平均50人(1回当たり2人)を目標にしている。

 あきる野市企画政策課では、「実証実験による費用、収入、他の公共交通機関への影響などについて、市の公共交通検討委員会で検討した上で、将来の導入を考えていく」としている。