新宿中央公園の芝生広場に飲食店などの収益施設の整備を計画している新宿区は、施設の設置予定者をUR都市機構グループの新都市ライフホールディングス(新宿区)に決定した。開業予定は2020年5月頃で、事業期間は20年間を予定している。

施設の設置予定者に決定した新都市ライフホールディングスの提案(資料:新宿区)
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新都市ライフホールディングスの提案。訪れる人が憩い、多様な交流が生まれる、立体的な森の中の縁側空間をイメージしている(資料:新宿区)
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 新宿区では2018年9月から10月に掛けて、公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して事業を実施する民間事業者を公募。5者の応募があった。2月8日に公募結果と計画概要を公表した。

新宿中央公園の平面図と事業区域(資料:新宿区)
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 新都市ライフホールディングスの提案は、「SHUKUBA RE BORN」をコンセプトに、かつて宿場町だった新宿をイメージし、多くの人が集い、憩う「宿場町の縁側空間」を創るというものだ。芝生広場に整備する施設は、「森のEN-GAWA」をコンセプトにデザインした。

 提案によると、施設はエントランススペースを中心に、南側の1階にはカフェ、2階には公園を見渡せる「みはらしテラス」を、北側の1階にはレストラン、2階にはスポーツクラブを配置する。エントランスには、ボルダリングスペースも設ける。施設の外周部にはオープンテラスが設けられている。広さは、カフェは168m2、レストランは336m2、スポーツクラブは285m2だ。オープンテラス部分は656m2、エントランスホールは232m2となる計画だ。これらの施設を活用した多彩なイベントも企画し、人々の交流を育むことで新宿中央公園の魅力向上を目指す。講評では、全体的に計画の熟度が高く、公園と街をつなぐポケットパークから見たインパクトや芝生広場との連携などにも期待できる点が評価されている。

 公募内容は、同公園の北側の一角にある芝生広場を、みどりを活かした憩いと賑わいの空間として再生するとともに、居住者や来街者、就業者などが憩い、交流できる場として、民間活力を導入してカフェやレストランなどを整備するというものだった。新宿の街と公園をつなぐ入り口部分に、区がポケットパークを整備し、収益施設の整備にはPark-PFI制度を活用する。同制度の特定公園施設としては、収益施設の周辺に、交流と動線の強化につながるオープンスペースを整備するという計画だ。施設建設に伴う公園の使用料は、1m2当たり月額2220円以上という条件が提示された。これらの条件の下、施設の整備と管理運営を担う事業者を公募した。