岐阜県飛騨市は2021年3月31日まで、市内38の宿泊施設の空き部屋を借り上げてリモートオフィスとして無償提供する「飛騨市まるごとお宿で安心テレワーク」を実施している。宿泊事業者に対する緊急経済支援と、テレワークや分散勤務の推進を行うことが目的だ。

利用可能な宿泊施設の例(写真:飛騨市)
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 利用できる時間は平日(祝日を除く)の午前8時~午後6時の間。利用者は希望日の前週火曜日までに飛騨市役所観光課へ申し込むことで、対象施設の部屋を無償で利用できる。リモートワークを希望する人であれば、県外在住者も利用可能だ。

 飛騨市では、岐阜県と近隣の愛知県、三重県、富山県、石川県の在住者が市内の対象宿泊施設に宿泊する場合に、1人当たり最大2000円を補助する「飛騨市近隣地域宿泊応援事業補助金」を支給している。この制度も併用可能(ただし、緊急事態宣言発令中は飛騨市民のみが対象)で、日中のリモートワーク後にそのまま施設に宿泊することもできる。そのため、市内や近隣に在住する人だけでなく、石川県や愛知県など県外からも問い合わせが来ているという。

 市は、借り上げを含む事業関連予算として500万円を計上。1部屋につき、Wi-Fiありの場合は6000円(借り上げ料5000円+暖房費1000円)、Wi-Fiなしの場合は5000円(借り上げ料4000円+暖房費1000円)を市が負担する。新たな旅のスタイルとして注目されるワーケーションへの対応へ向け、市内の宿泊施設が新しいビジネスモデルの展開とその課題抽出に取り組み、売り上げ確保の一助となることを期待している。