神戸市は、カラフルな2次元コードタグを用いたルート案内や視覚障害者向け案内サービスの実証実験を2022年3月末まで実施する。無料アプリ「NaviLens(ナビレンス)」「NaviLens GO」をインストールしたスマートフォンのカメラで2次元コードタグをスキャンすると、アプリが音声で案内する仕組みだ(NaviLensホームページ)。2次元コードタグの12メートル以内に近づけばスキャンできる。

案内用の2次元コードタグ(出所:神戸市)
案内用の2次元コードタグ(出所:神戸市)
2次元コードタグは12メートル以内でスキャンでき、アプリから様々な情報を取得できる(出所:神戸市)
2次元コードタグは12メートル以内でスキャンでき、アプリから様々な情報を取得できる(出所:神戸市)
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 案内用の2次元コードタグは、JR三ノ宮駅、市営地下鉄西神・山手線三宮駅、ポートライナー三宮駅の構内およびポートライナー医療センター駅構内から神戸アイセンターへの動線上の案内板、神戸アイセンター内に設置している。このほか、ポートライナー医療センター駅構内では自動販売機の飲料種類やボタン位置、市営地下鉄海岸線御崎公園駅ホーム階では転落防止のために「ホームの両側が線路であること」「車両ドアの位置」などを、2次元コードタグを使って案内している。

2次元コードタグ設置場所の例(出所:神戸市)
2次元コードタグ設置場所の例(出所:神戸市)
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 今後は、公共交通の世界標準データフォーマット「GTFS(General Transit Feed Specification)」を使って地下鉄やバスの時刻表データを取得して「三宮方面行電車はあと2分で到着します」といった細かい案内を出すことや、視覚障害者が店舗の入口まで迷わず近づけるように「左20メートル先にコーヒーショップがある」「右16メートル先にはコンビニがある」などの案内を出す使い方についても検証していく。

 実験は、市民向けデジタルサービスの創出を目的とする「Be Smart KOBE」プロジェクトの一つとして2021年12月にスタートした(Be Smart KOBEホームページ)。2次元コードタグとNaviLensを用いた案内システムは、米ニューヨークやスペイン・バルセロナの公共交通機関などで、視覚障害者向けの構内案内、発着状況のお知らせに利用されているという。

 実証実験の実施事業者は、特定非営利活動法人アイ・コラボレーション神戸、公益社団法人NEXT VISION、篠原電機(大阪市)で、アイ・コラボレーション神戸がプロジェクト責任者を務める。アイ・コラボレーション神戸は2022年4月以降もNaviLensの実験を継続したいとしており、そのために駅構内に標識を設置する交通事業者と個別に協議しているという。

実施事業者の役割分担(出所:神戸市)
実施事業者の役割分担(出所:神戸市)
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