11団体による協定締結の様子(資料提供:日産自動車)
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 福島県浪江町、双葉町、南相馬市、および、日産自動車、福島日産、日産プリンス福島、フォーアールエナジー(4Rエナジー)、イオン東北、日本郵便、長大、ゼンリンの11者は2021年2月2日、「福島県浜通り地域における新しいモビリティを活用したまちづくり連携協定」を締結した。

 協定では以下の4項目について、まちづくりの取り組みを進めていく。

(1)新たな移動手段となるモビリティサービス

  • 様々な交通手段、貨客混載、デジタル技術、自動運転技術などの活用により、過疎地や復興地域においての持続可能なモビリティサービスの構築と、帰還・交流人口の段階的な増加に対応しうる持続可能な公共交通サービス構築を目指す(浪江町、双葉町、南相馬市、日産自動車、イオン東北、日本郵便、長大、ゼンリン)
  • 構成自治体内の生活利便性向上、経済、産業の活性化への貢献を目的とした移動や物流の実現を目指す(浪江町、双葉町、南相馬市、日産自動車、イオン東北、日本郵便)

(2)再生可能エネルギーの利活用、低炭素化に向けた取り組み

  • 電気自動車の充放電統合的制御技術の応用と、定置型再生バッテリーにより、地産の再生可能エネルギーを有効に活用するエネルギーマネジメントシステムの構築を目指す(浪江町、南相馬市、日産自動車、4Rエナジー)
  • 浪江町内の店舗を活用し、再生可能エネルギーの利活用や省エネルギーへの取り組みなどを通じて脱炭素化に貢献(イオン東北)
  • 浪江町と南相馬市内の低炭素化の促進を目的に、再生可能エネルギーの利活用及びエネルギー利用の適正化を目指す(日本郵便)
  • バイオマス発電のノウハウを活かし、浪江町と南相馬市に対し、防災計画等を考慮した低炭素化へのエネルギー計画を企画・提案する(長大)

(3)コミュニティ活性化

  • 各社が有するノウハウや取り組みなどのコンテンツを活用し、市町が主催するイベントへの協力や企画提案などを行う

(4)強靭化

  • 災害時における電気自動車からの電力供給に関する情報提供をはじめ、店舗や拠点における地域のライフラインとして協力する

 浪江町においては、実証実験「なみえスマートモビリティーチャレンジ」も展開中だ(2月8日~20日)。道の駅なみえをモビリティハブ(接続拠点)として、町内中心部を走る巡回シャトルと、自宅や郊外の目的地をつなぐスポーク車両を組み合わせて<日常の足>として使う「町内公共交通」や、貨客混載による「荷物宅配サービス」などを検証する。巡回シャトルの運行においては、自動運転車両による走行実験も行う。経済産業省「地域新MaaS創出推進事業」の「先進パイロット地域」における取り組みに選定された事業だ。

「なみえスマートモビリティーチャレンジ」の事業イメージ。実施主体は浪江町スマートモビリティーチャレンジ事務局参加団体(福島県浪江町、南相馬市、双葉町、イオン東北、まちづくりなみえ、日本郵便、日産自動車、ゼンリン、4Rエナジー、長大)(資料提供:日産自動車)
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巡回シャトルで使用する自動運転デモ車両「日産eNV200改」(資料提供:日産自動車)
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