神奈川県横須賀市は、Park-PFI(公募設置管理制度)を活用し、市営長井海の手公園の拡張とリニューアルを行う。2020年8月から2021年2月にかけて事業者の公募を行い(関連記事)、日比谷花壇を代表企業とする「エリアマネジメント横須賀共同事業体」を選定した。

長井海の手公園の現況(写真:横須賀市)
長井海の手公園の現況(写真:横須賀市)
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 同公園は、「ソレイユの丘」の名称で親しまれ、PFI方式で整備・運営が行われた全国初の都市公園としても知られている。約21万4000m2の広さで、遊戯施設やキャンプ場などがある。今回のプロジェクトは、同公園に隣接する約6万6000m2の土地を活用し、公園全体をリニューアルし、交流拠点としての機能を拡充するというものだ。

「エリアマネジメント横須賀共同事業体」の提案による全体イメージ(資料:横須賀市)
「エリアマネジメント横須賀共同事業体」の提案による全体イメージ(資料:横須賀市)
カフェ・レストラン、地域交流プラザなどで構成する「ヒルトッププラザ」イメージ(資料:横須賀市)
カフェ・レストラン、地域交流プラザなどで構成する「ヒルトッププラザ」イメージ(資料:横須賀市)
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グランピング施設のイメージ
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 6万6000m2のうち東側に隣接する約3万3000m2の土地は平たん地、南側に隣接する約3万3000m2の土地は、海が見える崖地となっている。これらの土地にレジャー機能、地元食材を堪能できる飲食機能、宿泊機能、自然との交流・休養機能などを持つ施設を整備し、三浦半島全域に波及するにぎわいの創出を目指す。整備後は、指定管理者制度を導入し、近接する荒崎公園と一体的に管理・運営を行う。供用開始は2023年4月を予定し、事業期間(指定管理期間)は20年間だ。公募時に市が示した指定管理料の年間上限額は、2億4028万3000円/年。

 提案のコンセプトは「YOKOSUKA WEST COAST STYLE PARK~海と大地と、人をつなぎ、新しい出会いと発見のある場所へ~」。カフェ・レストラン、地域交流プラザなどで構成する「ヒルトッププラザ」、約2000m2のグランピングエリア、四季折々の花が咲く約1万m2の花畑、イベントなど多目的に使える約3500m2の芝生広場、自然体験型の大型アスレチック施設、崖地上部から富士山や海を一望する眺望スポットを新たに整備するほか、既存のレストランを、地元の食材を楽しめるフードコートスタイルのカジュアルレストランにリニューアルする。

 選考に際しては、コンセプトのほか、高付加価値型の飲食施設を含むヒルトッププラザと、崖地部分を有効に活用したグランピング施設の新設、公園全体の回遊性を高める圧倒的な花畑といった空間創出などが特に評価された。

 エリアマネジメント横須賀共同事業体は、代表の日比谷花壇のほか、ランドスケープデザイン、エー・ディー・アンドシー、三浦建築測量、丸孝産業、スワン商会、日比谷アメニス、京急サービス、京浜急行電鉄で構成される。