ソフトバンクとトヨタ自動車が共同出資会社するモビリティサービス企業、MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ、東京都港区。以下、MONET)は、自動運転社会の実現を見据え、次世代のオンデマンドモビリティサービスの提供に向けて全国の17自治体と連携を開始した。2月18日に発表した。連携する自治体は以下の通り。

安平町(北海道)/仙北市(秋田県)/横浜市/鎌倉市(神奈川県)/加賀市(石川県)/伊那市(長野県)/岐阜市(岐阜県)/藤枝市(静岡県)/名古屋市/豊田市(愛知県)/大津市(滋賀県)/川西市(兵庫県)/福山市/府中市/東広島市(広島県)/嘉麻市(福岡県)/菊池市(熊本県)

 まずは、2019年2月27日から豊田市で実証実験を行う。具体的には、MONETのオンデマンド型交通向けの配車プラットフォームを活用し、豊田市小原地区の一部住民にオンデマンドバスの乗客として利用してもらい、利便性向上のためのデータを収集する。実証期間は同年4月末までを予定する。

 実証実験を行うオンデマンドバスは、2009年4月から小原地区内を運行する「おばら桜バス」。乗降するバス停や日時、人数を指定して利用することが可能なサービスだ。トヨタプリウスα(乗客の定員:4人)を2台を運行している。実証実験でも同じくトヨタプリウスα2台を使用する。

上は豊田市のオンデマンドバス「おばら桜バス」での実証実験の運行車両イメージ(発表資料より)。右は「おばら桜バス」のウェブサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 「おばら桜バス」では、これまで電話のみで予約を受け付けていたが、MONETのプラットフォームを導入することにより、電話に加えてスマートフォンから専用のアプリケーションで予約ができるようにする。また、車内にはタブレットを設置し、予約状況に応じた最適な運行ルートをドライバーに提示するほか、バスの運行管理者は、専用の管理者画面から運行状況の確認が可能となる。

 MONETでは、横浜市、福山市でも2018年度中にオンデマンドバスの実証実験を開始予定だ。そのほか、2019年2月26日からは、三菱地所と連携して丸の内エリアを発着地点とした「オンデマンド通勤シャトル」の実証実験も開始する(同年3月22日まで)。スマートフォンのアプリケーションで選択した場所から勤務地付近まで送迎するというものだ。「ビジネスパーソン」向けと「ワーキングパパ・ママ」向けの2パターンを実施する。

丸の内エリアでの実証実験イメージ。「ビジネスパーソン」向けの車両では、Wi-Fiサービスの提供や膝上テーブルの設置などにより車内をオフィススペースとして利用できるようする(発表資料より)
[画像のクリックで拡大表示]