宇都宮市が産官学で組織するUスマート協議会は、先進技術を取り入れた新サービスの創出を目指し、実証実験のプロジェクトを公募する。実証実験は宇都宮市をフィールドとして行い、市が協議会を通じて費用を支援する。応募期限は3月31日。採択プロジェクトの決定は5月末頃を予定する。

 募集するのは、「安全・安心」「経済」「教育・文化」の3つのテーマに沿った実証実験のプロジェクトだ。提示されている地域課題は以下の通り。なお、下記の地域課題に応じたもの以外の提案も受け付ける。

  • 安全・安心
    ・災害発生状況等の迅速な把握と対応
    ・火災予防の推進や救急搬送の円滑化
    ・安全・安心なインフラの維持管理
    ・空き家・空き地の迅速な実態把握や活用促進
  • 経済
    ・事業者の生産性向上や熟練労働者の技術継承
  • 教育・文化
    ・児童生徒の深い学びの実現
    ・歴史文化資源に関する興味喚起・回遊促進

 提案者は自らの創意工夫を生かした内容の取り組みで、先進技術や様々なデータを利活用する新たなサービスの創出につながる実証実験の企画を提案する。また、第6次宇都宮市総合計画に記載されている「概ね10年後のあるべき姿」や「実現に向けた課題の総括」などを参考にするとともに、新型コロナウイルス感染症への対応など直近の社会情勢も踏まえた提案を求めている。

 実証実験は、2023年3月上旬までに完了するスケジュールで実施する。採択されたプロジェクトに対して、市は、資金と地元調整などの面で協力する。協議会を通じて、各プロジェクトに交付する交付金の支援額は総事業費の2分の1かつ上限1000万円とし、この範囲で、事業内容や事業経費の内訳を踏まえて個別に判断する。

 提案内容の審査は、先進性、公共性、実行性、事業性の4つの観点で総合的に実施する。公共生は、宇都宮市の地域課題の解決への寄与が見込まれること、実行性は、実験推進体制やスケジュールや事業費のほか、実証実験後の検証方法が明確化されていることが評価基準となる。これらに加え、市内に本社や本部機能がある企業、団体が参画している場合は若干の加点を行う。

実施スキーム図(出所:宇都宮市)
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実施スキーム図(出所:宇都宮市)

 Uスマート協議会は、ICTなどの先進技術を利活用し社会課題の解決や新たな事業の創出などに官民共同で取り組む組織だ。宇都宮市と民間企業、大学の計27団体(2021年7月時点)で構成される。子どもから高齢者まで誰もが豊かで便利に安心して暮らすことができるまち「スーパースマートシティ」を目指している。なお、今回の公募でプロジェクトが採択された場合、代表団体は協議会に入会する必要がある。参画団体の入会は任意だ。