ヤマト運輸と日本郵便との共同輸送のフロー図(資料:ヤマト運輸)
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長良川鉄道の車内で固定される荷物保管ボックス(写真:ヤマト運輸)

 ヤマト運輸は2月20日に宮崎県で、2月21日に岐阜県で、「客貨混載」の新しい運用を開始した。「客貨混載」とは、乗客の乗るバスや鉄道を利用して貨物を輸送する方法を指す。

 宮崎県児湯郡西米良村では、宮崎交通の路線バスを利用して、日本郵便との共同輸送を始めた。ヤマト運輸が2015年10月から実施していた客貨混載に、新たに日本郵便が加わった。ヤマト運輸によると、複数事業者によるバスの客貨混載・共同輸送は全国初。

 ヤマト運輸と日本郵便は、西米良村のバス停「村所」でバスの荷台スペースにそれぞれ専用ボックスを利用して貨物を積み込む。宮崎交通は「村所」から「西都バスセンター」まで輸送し、各社に貨物を引き渡す。日本郵便は、従来の村所郵便局~西都郵便局間の1日3往復のうち、片道1運行をこの共同輸送で代替する。今後は物流や輸送ダイヤなどを考慮しながら、便数の増加やほかの物流事業者の参画も検討する計画だ。

 岐阜県では、全国で初めて、鉄道にヤマト運輸の社員が同乗しない、無人の客貨混載を開始した。区間は長良川鉄道の関駅(関市)~美並苅安駅(郡上市)間。郡上市は岐阜県内で2番目に面積が広く人口密度が低いため、移動に時間がかかり、ドライバーの負担が大きかった。

 ヤマト運輸と長良川鉄道は、17年11月6日から11月17日の間、ヤマト運輸の社員が同乗して客貨混載の実証実験を実施。ドライバーの1日あたりの走行距離が約24km、移動時間が約2時間削減できること、乗客がいる状態でも安全性が確保できることなどを確認し、無人での本格運用に踏み切った。無人で乗客と宅急便を混載するのは、同社としては初の取り組みだ。

・ヤマト運輸の発表(その1)(その2)