さいたま市は、見沼区内に整備予定の「道の駅」の基本計画(素案)をまとめ、パブリックコメントを3月16日まで募集している。寄せられた意見に対ししては、市の考え方をまとめて4月頃に公表する予定だ。

 事業の対象地は見沼区宮ケ谷塔4丁目にあり、敷地面積は約5万3000m2。東北自動車道・岩槻ICから約2kmの国道16号沿いに位置し、国道を挟んだ向かい側には「さいたま市食肉中央卸売市場・と畜場」の整備が計画されている。

事業対象地の位置図(資料:さいたま市)
[画像のクリックで拡大表示]

 道の駅の整備費は、用地取得を含めて約61億円の見込み。収支の見通しは、施設利用者を年間約100万人、客単価を約1600円とし、運営事業者の利益を差し引いた後の市への納付想定額で年間約6200万円以上の黒字と見込んでいる。施設屋内には、休憩施設としてトイレとベビーコーナー、地域連携施設として物販施設・アンテナショップをメーンに、情報発信・休憩施設、飲食施設、キッズスペース、多目的交流スペースなどを導入する。屋外には、385台分の駐車場と、屋根付きイベントスペースを設ける。

施設の配置計画図(資料:さいたま市)
[画像のクリックで拡大表示]

 整備には民間活力の導入を検討。市が法令手続き・用地取得、造成設計・工事を行い、PFI方式などによって事業を実施する民間事業者が建築設計・建設工事、維持管理、運営を行う想定だ。これまで実施した市場調査やVFM算定などによる検討の結果を踏まえ、BTO方式やDBO方式などによる事業の実施を検討している。公設民営とした場合のスケジュールは、2024年から事業者を選定を始め、2028年から2029年にかけて道の駅の開設を想定している。

 道の駅のコンセプトは「SAITAMA Hub」。さいたま市ならではの強みを生かし、地域・文化・人がつながり、交わることで、新しい価値を生み出すハブ拠点の創出する。コンセプトを具現化する5つの機能は以下の通り。

  • SAITAMA Innovation Hub 「環境・スポーツ」ハブ
  • 市が力を入れている「環境・スポーツ」をキーワードに、国内外から広く観光客を呼び込む体感型PR拠点

  • EAST JAPAN Hub 「東日本⇔首都圏」ハブ
  • 北関東地方、東北地方、上信越・北陸地方および北海道の玄関口として、東日本の文化を首都圏や世界に向けて発信するハブ拠点

  • Global Communication Hub 「グローバル交流」ハブ
  • 市を訪れる人と地域の人との交流の中で、多様な文化を学べる交流拠点

  • SAITAMA City Hub さいたま「農業・地域振興」ハブ
  • さいたま市食肉市場の食肉や、市の農業にスポットを当て、「さいたま市ブランド」の構築やPRを促進する地域振興拠点

  • 防災拠点
  • 緊急防災時の首都圏における広域連携などを想定した防災拠点

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/030301901/