イーデザイン損害保険は2021年3月、「より安全な交通環境・社会の実現」をテーマとした事業実施のための資金として、神戸市(兵庫県)と日野町(滋賀県)に各100万円を寄付すると発表した。寄付は2021年3月に行われる。

 同社は、Public dots & Company(東京都渋谷区)とスカラが開発した「SDGs特化型逆公募プロポーザルサービス」を活用して寄付先の自治体を選定した。「逆公募プロポーザル」とは、企業が関心のある課題を提示し、その課題に対して自治体が課題解決のための企画やアイデアを提案してマッチングするという仕組みだ。

 イーデザイン損保は、「より安全な交通環境・社会の実現」をテーマとした企画について寄付を希望する自治体を募り、応募5団体の中から企画内容を精査し、神戸市と日野町を選んだ。3月中に寄付を受けた後、両自治体は4月以降に対象企画を実施する。6月から企画実施結果のフィードバックを行う予定だ。

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「逆公募プロポーザル」のスキーム(資料提供:Public dots & Company)

 選定された神戸市の企画は「摩耶山掬星台の渋滞解消に向けた情報発信の仕組みづくり」。高校生が主体となり「AIを活用した混雑状況の可視化とSNSを活用した渋滞情報の発信」により、摩耶山掬星台の渋滞解消に取り組む。

 日野町の企画は「安全教室とサイクリングイベントを通じた安全な自転車利用の促進」。世代に応じた自転車安全教室の開催とサイクリングイベントの実施により、安全な自転車利用を促進し、自動車と自転車利用者の相互理解を深めるという内容だ。

 日野町長の堀江和博氏は「この仕組みが発展すれば、自治体間において真の意味での政策立案競争が行われる契機となり得る」と、政策形成プロセスにおいて民間企業の視点が入る意義についてコメントしている。

 Public dots & Companyは今後、逆公募プロポーザルとして、3月下旬に第2弾・第3弾のプロジェクトを発表、4月には第4弾のプロジェクトも発表する予定だという。

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