兵庫県三田市は、県内最大の都市公園で、市外からも多くの人が訪れる兵庫県立有馬富士公園内に、地元の農産物を使ったレストランなど三田市の魅力を発信し、地域経済の活性化につながるような拠点施設の開発を検討中だ。そこで、民間事業者のアイデアやノウハウ、参入条件などを把握するために、広く意見を求めるサウンディング型の市場調査を実施することにした。

兵庫県立有馬富士公園のゾーニング図(資料:三田市)
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三田市が拠点施設の提案を求める対象エリア(資料:三田市)
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 参加申込と提案書は、2019年3月20日から6月14日までの期間に提出する。その後、市と参加者の個別対話は、6月24日から7月5日の期間に実施する。調査結果は8月に公表予定だ。調査後は、提案内容を精査し、民間活力の導入により事業化が可能と見込まれる場合は、県などとも協議の上で事業者公募に向けた手続きをとる。調査に先立ち、2019年3月20日に事前説明会を実施する。説明会への参加申し込みは3月18日まで。

 有馬富士公園は、阪神間北部の豊かな自然環境の保全と多様化するレクリエーション需要への対応を目的に、2001年に開園した都市公園だ。「自然休養型の文化公園」を基本テーマに、多目的ホールや会議室を備えたパークセンターや生態園、棚田、かやぶき民家などの野外施設が整備されている。三田の民話に基づいた創作遊具施設を備えた「あそびの王国」、自然や生き物について学べる自然学習センター、三田市在住の彫刻家の作品群を設置した風のミュージアムなどの施設もあり、年間の利用者は約80万人に上る。

 園内は出合いのゾーン、休養ゾーン、山のゾーンに区分される。今回の調査対象である拠点施設の開発を考えている場所は、「出合いのゾーン」内の2カ所。県道に面した場所(エリアNO.1)と、自然学習センターに隣接する場所(エリアNo.2)だ。調査では、この一部、または複数の場所を対象とし、三田の里山と食の魅力を発信する拠点施設の設置を含めた事業展開のアイデアを求める。

 なお、提案する事業は原則として、当該事業の収益で投資を回収し、拠点施設の運営や各種イベント、プログラムなどで利益を上げる自律的な事業スキームとする。初期投資の回収期間を踏まえて、最低限必要となる事業期間も合わせて提案する。

 調査では、(1)全体の事業概要、(2)拠点施設の概要、(3)事業の運営方法、(4)市に支払う使用料の想定、(5)市に期待する支援の5項目と、「その他」として現時点の評価・関心、不足している点などについて意見を求めている。(3)の事業の運営方法は、事業期間や、直営またはサブリースなどの事業スキームについて提案を求める。

 拠点施設の例として、市は、地場産食材を使用したメニューを提供するレストラン、地場産農畜産物の直売施設、里山を展望できる飲食店、ノルディックウォーキングなどの各種アクティビティの拠点施設、広場を活用したオープンカフェなどを挙げている。イベントやプログラムは、移動販売車などを用いた食のイベント、地場食材によるファーマーズマーケットや体験型料理教室などを例示している。