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老人ホームや集落などを回る自動運転、新見市の道の駅「鯉が窪」で実証開始

国交省の実証実験、来年度は長期間の実証も

星野拓=チカラ【2018.3.8】

道の駅「鯉が窪」の自動運転実証実験で使用する実験車両(資料:国土交通省)
今回の自動運転実証実験のルート(資料:国土交通省)
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 国土交通省は、岡山県新見市にある道の駅「鯉が窪」において、自動運転サービスの実証実験を開始することを2月28日に発表した。実験期間は3月10日から3月18日までの8日間。今回の実験は、中山間地域における生活の足や物流の確保に向けて、国交省が2017年度に全国13カ所で実施している「道の駅」などを拠点とした自動運転サービス実証実験の一環となる。

 実験エリアとなった道の駅「鯉が窪」の隣には、図書館や診療所、新見市役所の支局、認定こども園が入る総合施設「きらめき広場・哲西」がある。さらに、利用者の要求に応じて走行するデマンドバスを運行し、高齢者のための宅配や安否確認などの福祉サービスも提供している。今回は道の駅「鯉が窪」を中心に、自動運転車両で老人ホームや集落などを回るサービスの検証などを行う。

 具体的には、モニターが乗車した実験車両を、一周約2.2kmの一般道を通るルートで運行する。このルートのうち一部手動運転区間を除き、約0.4kmの区間を運転手不在の自動走行(自動運転レベル4)、約1.3kmの区間を運転手が監視しながらの自動走行(自動運転レベル2)として実証実験を行う。そのなかで、スムーズに運行できる道路の仕組みや、自動運転への信頼性や乗り心地などを併せて検証する。

 年々、高齢者の免許返納数は増加し、2016年は2007年に比べて全国では約17倍の約33万件の届け出があった。しかし、公共交通機関が満足に整備されていない地方に住む高齢者などは返納した後、移動の手段がなくなってしまう。一方で、交通・物流業界のドライバーは全国的に不足している。このため国交省は2020年までの社会実装を目指し、中山間地域における「道の駅」などを拠点とした自動運転サービスの実証実験を行っている。今回の鯉が窪の実験は、今年度の全国13カ所の実証実験のうちの最後の実験になる。

 一連の実証実験では、高齢化が進行する中山間地域において、自動運転サービスがビジネスとして成立するかどうか、その際のビジネスモデルや、実現に向けて国や自治体はどのような支援をすればいいのかなどを検討した。結果は各地域でそれぞれまとめられ、2018年の夏頃に「自動運転ビジネスモデル検討会」で検討される見通しだ。さらに来年度は、2017年度よりも長期間で実験をする予定という。国土交通省の担当者は「さまざまなビジネスモデルを検証することで、自動運転を取り入れてみたいと手を上げてくれる自治体が増えてくれればうれしい。2020年度までに日本全国に広がれば」としている。

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