群馬県沼田市は2021年3月1日、市役所窓口の証明書交付請求の手数料について、沼田市独自のデジタル地域通貨「tengoo(てんぐー)」による支払い受付を開始した。tengooは、トラストバンク(東京都渋谷区)が運営する地域通貨プラットフォームサービス「chiica」を利用するデジタル地域通貨。沼田市は2020年12月から2021年3月までtengooの実証実験を実施しており、2021年4月以降に本格運用する計画だ(沼田市tengooホームページ)。

 tengooの利用者はスマートフォン(スマホ)向けアプリまたはカードを入手し、沼田市役所、支所、公民館、商工会議所などの指定販売所でtengooポイントを1ポイント=1円で購入、アプリやカードにチャージする。チャージしたtengooポイントは、250以上の加盟店で1ポイント=1円として利用できる(tengooの指定販売所と加盟店の一覧)。スマホ用アプリはchiica共通のものであり、tengooをチャージすると画面に「tengoo」と表示される。

tengooの利用の流れ。2021年3月までの実証実験ではチャージ額の10%をプレミアムポイントとして付与している(出所:沼田市)
tengooの利用の流れ。2021年3月までの実証実験ではチャージ額の10%をプレミアムポイントとして付与している(出所:沼田市)
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 沼田市は、3月までの実証実験ではチャージ額の10%をプレミアムポイントとして利用者に付与しており、2021年4月以降については1.5%のプレミアムポイントを付与する予定という。tengoo加盟店のシステム利用料については、2021年9月末までは無料となっている。

 tengooのプラットフォームとなるchiicaは、トラストバンクが2019年5月に提供を開始したもので、デジタル地域通貨をそれぞれの地域内に循環させて地域経済を活性化することを目指している。2021年3月8日時点で、tengooのほか、埼玉県深谷市の「negi(ネギー)」、静岡県富士市の「ふじペイ」など全国9地域・団体が、chiicaをプラットフォームとするデジタル地域通貨を導入している。