長井海の手公園「ソレイユの丘」の外観(資料:横須賀市)
[画像のクリックで拡大表示]
「ソレイユの丘」の概要(資料:横須賀市)
[画像のクリックで拡大表示]
マーケットサウンディング対象エリア。Gエリアの公園との一体利用は今後検討を進める段階(資料:横須賀市)
[画像のクリックで拡大表示]
今後の事業預定(資料:横須賀市)
[画像のクリックで拡大表示]

 神奈川県横須賀市は、市営長井海の手公園に隣接する面積3万3500m2の未利用国有地(2019年度末取得予定。以下、隣接地)を有効活用し、民間事業者のノウハウを生かして同公園の拡張・再整備を行う。2月28日に公表したサウンディング型市場調査の結果などを踏まえ、2019年度に事業スキームや事業条件などについてのサウンディングを再度実施し、隣接地の活用に関する基本計画も策定する。その後、2020年度に公募を実施し、事業者を選定。2021年度から整備を開始し、2023年度のリニューアルオープンを目指す。

 長井海の手公園は「ソレイユの丘」の名前で親しまれ、PFI方式で整備・運営が行われた全国発の都市公園としても知られている。現在は指定管理者によって運営・維持管理が行われている(関連記事)。面積は21万2585m2。遊戯施設やキャンプ場などの体験型施設を備え、来園者は年間約70万人に上る。2005年4月に開業し、現在、開園14年目を迎えたところだ。

 横須賀市では今後、開園20年の節目を前に、隣接地を取得し、この土地も編入する形での公園拡張と再整備を検討している。既存公園施設のリニューアルと新たな公園施設の整備、および地場の農産物など地域資源を活かした飲食、宿泊、スポーツ・レジャー、健康増進などの施設設置を想定する。2018年12月に実施したサウンディング型の市場調査を実施して民間事業者からの意見を募ったところ14者が参加した。市によると、複数の事業者が、この事業への積極的な関心を示しているという。

 調査では、公園内のA~Eの5つのエリアと隣接地Fエリア、さらに「避難場所等オープンスペース」として市が国から管理委託を受けている国有地のGエリア(公園外。公園との一体利用は今後検討予定)に区分けして提案を募った。提案が多かったのはA、B、F、Gエリアだった。Aはエントランスに近い広々としたスペースで、Gエリアは相模湾に面したスペースだ。

 調査では、新たに整備する公園施設として、高質なキャンプサイト、親水施設、スポーツ施設、芝生広場、花畑、全天候型遊戯施設などが、そして、新たに設置可能と考えられる民間収益施設としては、レストラン、カフェ、ファーマーズ・マーケット、温浴施設、宿泊施設、アスレチック施設などが挙がった。既存の公園施設のうち、温浴施設、飲食施設、バーベキュー施設などについては、収益性改善の観点から改修が必要という意見が目立った。温浴施設と飲食施設については、施設の再配置に関する提案もあった。

 事業の実施条件としては、既存の公園と隣接地を含めて設計、整備、維持管理運営を包括的に実施することを望む意見が多かった。事業方式は、Park-PFIの活用のほか、Park-PFIと市の整備を組み合わせる提案もあった。事業期間は、20~30年間を望む事業者が多く、一部に、事業期間が10年を超える場合、施設の老朽化や長期の需要予測が困難であることから民間事業者のリスクが高まるという意見もあった。