市営住宅の位置図(資料;鎌倉市)
市営住宅の位置図(資料;鎌倉市)
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 神奈川県鎌倉市は、市営住宅集約化事業の優先交渉権者に、青木あすなろ建設(東京都千代田区)を代表企業とするグループ「優逢」を選定した。応募は同グループのみで、評点は125点中69.37点、提案金額は90億2000万円だった。構成企業は、市浦ハウジング&プランニング東京支店(東京都文京区)とウスイホーム(神奈川県横須賀市)。

 鎌倉市は、2015年策定の「鎌倉市公共施設再編計画」において、老朽化が進む市営住宅6団地を2団地程度に集約し、PFI事業で整備・運営を行うとした。今回の事業は、深沢クリーンセンターと、隣接する笛田住宅を撤去して新たに住棟を整備し、笛田住宅・深沢住宅・梶原住宅・梶原東住宅・岡本住宅の入居者を対象に移転支援を行うもの。事業者が整備し、市に所有権を移転するBT(Build Transfer)方式を採用する。

敷地西側からの完成予想イメージ(資料;鎌倉市)
敷地西側からの完成予想イメージ(資料;鎌倉市)
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 優逢の提案は、5階建て住棟5棟を周辺道路と敷地内通路に沿って配置し、敷地中央に集会所を併設したコミュニティ広場を整備するもの。敷地内の高低差を階段やスロープでつなぎ、歩行者が安全に通行できる「健康散策路」を設ける。住棟は敷地内の土砂災害特別警戒区域を避けて建て、内水氾濫想定区域に当たる部分は地盤レベルを高くする。建物はユニバーサルデザインや高い省エネ性・耐久性を目指す。また、移転支援では高齢者に配慮し、「マンツーマン体制」を基本とする。

 優逢はそのほかの提案業務として、敷地内の余剰空間を活用した地域の福祉・交流拠点の整備や、自立的な団地運営組織の活動支援などを挙げている。