事業用地。トライアル・サウンディングでは運動広場・遊具広場・休憩所(青い実線)での提案とするが、翌年度以降は範囲の拡大も視野に入れている(出所:室蘭市)
事業用地。トライアル・サウンディングでは運動広場・遊具広場・休憩所(青い実線)での提案とするが、翌年度以降は範囲の拡大も視野に入れている(出所:室蘭市)
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利用可能施設(出所:室蘭市)
利用可能施設(出所:室蘭市)
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 北海道室蘭市は、室蘭岳の山麓にある室蘭岳山麓総合公園(だんパラ公園)で、民間事業者に公共施設・空間を暫定的に利用してもらい事業アイデアを検証するトライアル・サウンディングを実施する。その後、2024年度に新たな公園活用事業をスタートするスケジュールを想定している。

 実施事業者は公募プロポーザル方式で選定する。参加を希望する場合は、3月14日までに所定の参加表明書などの必要書類を市に提出する。その後、3月28日までに所定の企画提案書など提案に必要な書類を提出。その内容に基づき、3月31日にプレゼンテーションと質疑応答による審査を行い、選定結果の公表は4月上旬を予定している。

 室蘭岳山麓総合公園は、豊かな自然と室蘭港を一望できるロケーションにも恵まれた総合公園だ。23万5000m2の広さの園内には、キャンプ場や宿泊施設(サンパワー380)、運動広場、パークゴルフ場、テニスコートなどがあり、隣接するだんパラスキー場とともに、四季を通じたアクティビティが楽しめるエリアとなっている。30年以上にわたって市民に親しまれてきたが、近年は利用者が減少しており、エリアの魅力向上が課題となっている。

 そこで、市は、民間事業者のノウハウを生かし、周辺エリアが持つ資源やポテンシャルを十分に使いこなすことで四季を通じた利用を促進し、利用者のニーズに合った活用方法を見出したいと考え、今回、トライアル・サウンディングを実施することにした。

 市は、2024年度から収益を伴う新たな公園の活用事業を行う計画で、今回のトライアル・サウンディングで、その検討に向けて市場性を確認する。加えて、民間事業者のアイデアと公園活性化の相性の事前確認、公募をする際の条件整備、民間事業者と市の意識のすり合わせなどに役立てたい考えだ。

 トライアル・サウンディングの実施場所は、キャンプ場や運動広場、イベント広場、遊具広場、駐車場などがある一角で、面積は7万994m2だ。トライアル・サウンディングでは、対象エリア内のこれらの施設を利用できるほか、事業に必要があれば、公園施設の改修工事なども事業者負担で実施できる。なお、エリア内にある幼児用遊戯スペース「ちびっこサンパワーハウス」のトイレについては、事業者による改修を必須とし、費用は2379万3000円(消費税含む)を上限に市が負担する。

 提案する事業内容は、公園の賑わい創出につながり、収益を伴う事業とする。事業用地は無償で貸し出すが、事業実施、撤収、報告までのすべての経費は事業者負担とする。一方、事業で得た収益はすべて事業者の収入とする。事業期間は1年未満で、2022年度中には事業の一部をスタートしなければならない。「現指定管理者と良好な関係で本事業を実施すること」もトライアル事業実施の条件となる。また、提案に際して市では、トライアル事業に関する事項のほか、将来的な公園全体の管理の考え方の展望についての提案も求めている。