大阪市の長居公園で「長居公園パークマネジメントプロジェクト」(以下、プロジェクト)がスタートする。公園の指定管理者であるわくわくパーククリエイト(大阪市)が、食、スポーツ、アート、学びの4つの分野を軸に、既存施設を有効活用したイベント開催や賑わいの創出による公園の価値向上と、レストランやフットサルコートなどの新規施設による新たな魅力の創出に取り組む。新規施設は、2022年夏までに段階的にオープンする。

長居公園メインエントランス広場の完成予想イメージ(出所:ヤンマーホールディングス)
長居公園メインエントランス広場の完成予想イメージ(出所:ヤンマーホールディングス)
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 長居公園は、大阪メトロ御堂筋線の長居駅からすぐの場所にある大阪府内最大の運動公園だ。サッカーワールドカップや世界陸上の会場になり、Jリーグセレッソ大阪のホームスタジアムとしても使われている長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居)を含む3つのスタジアムなど、様々なスポーツ施設のほか、長居植物園、広場や緑地などの一般園地部分などで構成され、総面積は約65万7000m2に上る。公園の指定管理者であるわくわくパーククリエイトは、発動機・農機メーカーのヤンマーホールディングスの(大阪市)の100%子会社。公募を経て、2021年4月から指定管理事業者として長居公園の管理・運営を行っている(関連記事)

ヤンマー直営レストランのイメージ(出所:ヤンマーホールディングス ©チームラボ)
ヤンマー直営レストランのイメージ(出所:ヤンマーホールディングス ©チームラボ)
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ヤンマー直営レストランのイメージ(出所:ヤンマーホールディングス ©チームラボ)
ヤンマー直営レストランのイメージ(出所:ヤンマーホールディングス ©チームラボ)
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資源循環を実現するためのバイオコンポスター(出所:ヤンマーホールディングス)
資源循環を実現するためのバイオコンポスター(出所:ヤンマーホールディングス)
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 プロジェクトの4分野のうち、食分野では、ヤンマー直営レストラン、カフェ、グローサラント形態(売られている食材を調理して、その場で食べられる業態)のマルシェなどを設置。「都会の自然の中で食の豊かさを感じる空間」を創出する。

スポーツ分野は、100以上のスポーツ教室とスポーツ関連のイベントを開催するほか、スケートボード広場や公園内の立木を生かしたアスレチックなどを設置。「する」「観る」「支える」の様々な立ち位置で、スポーツに親しむ環境を提供する。

 アート分野は、アート集団「チームラボ」による、長居植物園の自然を生かした光のアート群の常設展示をスタートするほか、既存の公園施設を有効活用した音楽や芸術イベントの開催などを通じて、日常生活のなかでアートや音楽に気軽に触れられる空間を創出する。この展示は夜間に開催するため、夏以降は植物園を昼夜二部制で営業する計画だ。

 学び分野は、小中高の各年代への自然体験やスポーツ競技などの実体験を通じた学びの場の提供や、子どもたちを対象とした長居植物園での都会の里山体験に加え、新たに、大阪の食文化と農作業体験ができる研修施設を設置する。これらの五感で楽しむ体験を通じて得る発見や気づきを、学びにつなげていく。

 プロジェクトでは、公園の管理運営に際して様々なテクノロジーも導入していく。植物園の池の水質浄化システムや食品廃棄物を堆肥化するバイオコンポスター、太陽光発電や省エネ機器と連動するエネルギーマネジメントシステムなどだ。また、園内で使用する電力にはグリーン電力を採用するなど、SDGsの実現にも貢献する。