大阪府摂津市は、市北部に位置するJR千里丘駅西地区の再開発について、都市再開発法に基づく特定建築者の公募に先立ち、市による事業計画や権利変換計画の策定に際して助言や提案を行う事業協力者を募集する。将来、特定建築者に応募する意向のある事業者が対象で、応募者は2020年3月23日までに、応募関心表明書など所定の書類を持参する。その後、参加希望表明書や事業企画提案書を提出する流れとなる。

 再開発予定地は、JR京都線・千里丘駅西口に広がっている。JR京都線と府道大阪高槻京都線、駅の東西を結ぶ府道正雀停車場線に囲まれた一帯だ。千里丘駅は、再開発ビルが整備されている東口に対して、西口は駅前広場がなく、道路も狭小な上、木造住宅が立ち並ぶ状況にある。駐車場利用や空き地などの低・未利用地も目立つ。

 市は、土地の高度利用による災害に強い良好な住環境の形成と、駅前に相応しい都市機能を充実させた拠点の形成などを整備方針として、再開発を検討。都市再開発法の特定建築者制度を利用し、民間事業者のノウハウを活用する方針だ。2月25日に、市街地再開発事業とそれに関連する都市計画について、都市計画決定を行っていた。

 計画の名称は千里丘駅西地区第一種市街地再開発事業で、対象地の面積は約1万5000m2。駅前広場と街区1、街区2の2つの街区を一体的に整備する計画で、街区1には商業施設と住宅などで構成される延べ床面積約4万4000m2の複合施設を、街区2には延べ床面積約2300m2の商業施設を、それぞれ建築する。

「千里丘駅西地区第一種市街地再開発事業」の対象地(資料:摂津市)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回、募集する事業協力者は、特定建築者制度の活用を前提に、事業の全般にわたる事項の助言と提案のほか、地権者説明会への出席や運営支援などの役割を担う。具体的には、まちづくりコンセプトの作成、施設の設計・施工、事業計画・権利変換計画、保留床処分、施設の管理運営、商業・業務施設の運営、テナント誘致、仮説店舗の確保、地区外転出への協力などに関する助言や提案を行う。

 応募できるのは、将来、特定建築者に応募する意向を持つ法人、または法人のグループだ。共同住宅を含む複合施設を建築する市街地再開発事業への参加実績、共同住宅を含む延べ床面積2万m2以上の大規模複合施設の設計・施工または発注実績、大規模建築物の管理または運営実績も、応募条件として課せられている。応募者は、3月23日までに応募関心表明書を提出した後、6月1日までに参加希望表明書と事業企画提案書などの必要書類一式を提出する。提出方法は、いずれも持参となっている。

事業協力者選定までの流れ(資料:摂津市)
[画像のクリックで拡大表示]

 市は、計画性や事業成立性、経済性などの観点から優れた提案をした者を、事業協力者候補者に選定する。1次審査として、書類審査で最大5者に絞り、その後、最終審査として、7月上旬頃にプレゼンテーションによる審査を行う。選定の結果は、審査過程の概要や全提案事業者の名称なども含めて、市のホームページなどで公表する予定だ。