兵庫県伊丹市は2018年3月、阪急阪神ホールディングス傘下のミマモルメ(大阪市福島区)、ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸(東京都中央区)とともに「地域における見守り協定」を締結した。

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スマートフォンを移動式受信器として車両に搭載して子どもや高齢者の位置検知の頻度・精度を向上させる(資料:伊丹市のウェブサイト)

 伊丹市では、2016年3月から子どもや高齢者に関わる犯罪の抑止や事件・事故の早期解決を目的に、ミマモルメの位置通知サービス「まちなかミマモルメ」を提供している(関連記事)。通学路や校門など市内1000カ所に防犯カメラと一体化したビーコン受信器を設置し、500円硬貨大で7グラムのBLE(Bluetooth Low Energy)発信器を持った子どもや高齢者が付近を通過する際に、位置情報や通過時刻を家族にメールやスマートフォン・アプリのプッシュ通知で配信する。京都府長岡京市、大阪府大東市、兵庫県加古川市も導入している。

 今回の協定に基づいて、新たに伊丹市内を走行する市バス3台および市の公用車、さらにヤマト運輸の集配車両約50台と営業拠点4カ所に、発信器からのビーコン信号を受信する「移動受信器アプリ」をインストールしたスマートフォンを設置する。走行しながらスマートフォンで受信する居場所情報を「まちなかミマモルメ」と連携させることで、従来よりもきめ細かな見守り情報を家族に配信する実証実験を行う。実験期間は、2019年3月18日から5月31日まで。移動受信器アプリは、移動中の車両からでもBLE発信器の信号を受信できるように新たに開発した。

 「まちなかミマモルメ」サービスの利用者は、新たな設定を行うことなく移動受信器からの位置情報を利用できる。市内の小学生の利用率は23.5%で、市とミマモルメが折半で利用料を補助している1年生では50%を超えている。ほかに高齢者約80人、障害者200人超が利用している。

 今回の実証実験を通じて、伊丹市、ミマモルメ、ヤマト運輸は利用者の声や運用上の課題などを把握・検証し、さらに安全・安心な見守りネットワーク構築を進める。