従来のSIBとアップサイドSIBとの違い(発表資料より)
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静岡市で実施予定のモデル事業のスキーム(発表資料より)
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シングルマザー創業支援事業の支援内容(発表資料より)
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 静岡市とデジサーチアンドアドバタイジング(東京都渋谷区。以下、デジサーチ)、一般財団法人社会的投資推進財団(東京都港区。以下、SIIF)は、3月13日、税収増加を評価軸としたソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)の調査研究に向けた連携協定を結んだ。

 従来のSIBは、行政コストの削減に応じて成果連動報酬を算定する。対して、今回の税収増加型SIB(アップサイドSIB)は、目標を達成した場合、創業の増加によって増えた税収に応じた報酬が投資家に支払われる仕組みだ。この仕組みの実現可能性を調査するため、モデル事業としてシングルマザー支援を実施する。SIIFの調べでは、「アップサイドSIB」は、世界初の試みという。

 モデル事業のシングルマザー創業支援は、一般応募者から選んだシングルマザー3人を対象に、Webメディアライティング事業の立ち上げを支援するもの。金銭的支援として、起業費用に加え、2年間の生活費相当の資金を提供するほか、能力開発支援(Webサイト立ち上げ、EC運営など)、生活支援(子育て支援サービスなどへの仲介)やメンタルケアを実施し、起業の失敗リスクを抑える。シングルマザー起業家は売り上げの一定割合を投資家に分配し、行政は目標達成時に税収増加分の一部を投資家に支払う。なお、このモデル事業は、実証研究という位置付けであるため、目標を達成した場合でも行政から投資家への実際の支払いは行われない。

 具体的な投資金額や事業期間については、今後デジサーチとSIIFで協議・検討する予定だ。