愛知県南知多町はヤマト運輸と協力し、町内の空き家の見守りサービスの社会実験を開始。申し込みを受け付け中だ。

空き家見守り社会実験のチラシ(資料提供:南知多町)
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 参加対象者は南知多町内で空き家を所有(管理)している人。サービス内容は、電話やメール、特設サイトから申し込むと、ヤマト運輸のドライバーなどのスタッフが、破損の程度や庭木や雑草の繁茂状況をまとめた空き家の写真つき現状報告レポートを作成、登録したメールアドレスにPDFファイルで届くというもの。レポートの提供は1回限りで、料金は無料。そのほか、空き家の利活用についての相談を希望する場合は、ヤマト運輸が連携している空き家専門家に無料で相談することもできる。

 申し込みは4月30日まで。空き家見守り社会実験特設サイトから申し込む。空き家の確認は5月から開始し、順次レポートを実験申込者に送付する。実験参加者は、実験終了後に簡単なアンケートに答えることが必要だ。

 南知多町は愛知県内で最も空き家率が高く、2018年に総務省が実施した調査では空き家率が21.6%に達している。また、同町が2016〜2017年に全建物を対象に行った実態調査によると、町内の空家候補は990軒。そのうち、老朽・危険なものは77軒あった。

 そこで同町では、2018年に「南知多町空家等対策計画」を策定、空き家問題に対応しており、今回の社会実験はその対策のひとつ。遠隔地の居住者など、実際に現地を見に行くことができない所有者を想定したモニター調査することで、社会的なニーズがどの程度あるかを検証し、対象者が抱える問題を把握することが目的。

 ヤマト運輸によると、空き家見守りサービスは同社のドライバーの発案で検討が進み、南知多町の協力で実現したものだという。今回の実証実験の満足度が高かった場合、ヤマト運輸では有償サービスとして事業化を検討する。