山形県鶴岡市は、市内を流れる赤川の河川沿いの3カ所で、民間事業者などが飲食、物販、体験イベントなどの営業活動を行う社会実験を実施する。社会実験の期間は4月中・下旬から11月末まで。事業者の募集は第1期と第2期に分けて行い、第1期募集の締め切りは3月31日。

社会実験の対象地(資料:鶴岡市)
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 社会実験の実施場所は、赤川河川緑地、櫛引総合運動公園、櫛引やすらぎ公園の3カ所。赤川河川緑地は、サッカー場や野球場、多目的広場などが整備され、スポーツ大会などのイベントに利用される。櫛引総合運動公園は、陸上競技場やナイター照明付きの野球場のほか、憩いの場も整備されている。櫛引やすらぎ公園は、月山や鳥海山に囲まれた眺望の優れた場所で、映画のロケ地としても有名だ。市は、赤川を日常的に人が集う憩いの場、にぎわいの場として一層活用し、市の活性化に寄与する取り組みを募集しており、想定プログラムとして飲食サービス、物販、アクテビティーなどを挙げている。

対象地の1つである「櫛引やすらぎ公園」の概要(資料:鶴岡市)
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 社会実験の期間は4月中・下旬~11月30日で、参加できるのは市内に事業所、事務所を置く法人、個人、その他の団体。第1期募集の締め切りは3月31日で、参加を希望する場合は所定の応募書類を持参または郵送する。書類審査と必要に応じてヒアリングを行い、事業者を決定する。第1期募集の候補者決定は4月10日の予定。なお、第2期募集は書類の受付期間が4月1日~6月30日、候補者決定は7月9日の予定だ。

 審査基準は、地域・社会実験の理解度と貢献度、周辺環境への配慮と公共空間の適正管理、利用者への配慮と安全性、出水時の施設撤去の4点だ。提出する施設使用企画提案書には、事業内容、出店期間、希望する場所のほか、この4基準への配慮事項などを記載する。社会実験を行うに当たっては、利用者アンケートに協力するほか、1カ月ごとまたは年間の活動予定表の提出と、チラシ作成やSNS発信などによる周知活動への協力が義務付けられている。

 鶴岡市は赤川について、「かわ」と「まち」が一体となった水辺空間の創出を図る「鶴岡市赤川かわまちづくり計画」を作成しており、2019年3月に国のかわまちづくり支援制度に登録認定された。市では2019年度から、市民ニーズなどを把握する目的で、水辺における利活用の在り方を検証する社会実験を行っており、2021年度も継続して行うことになった。

 なお、かわまちづくり計画は、河川空間とまちが融合した良好な空間形成を目指す取り組みを定めたもの。同計画を国の支援制度に登録することで、河川管理者から水辺整備などのハード支援や、地域づくりのためのフォローアップなどのソフト支援を受けることができる。