大津湖岸なぎさ公園は6つのゾーンで構成される(出所:大津市)
大津湖岸なぎさ公園は6つのゾーンで構成される(出所:大津市)
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 大津市は、近江大橋の北西に位置する由美浜の「大津湖岸なぎさ公園(市民プラザ)」に関する再整備事業者の公募を開始した。

 大津湖岸なぎさ公園は面積30.8ha、総延長4.8kmにわたる都市計画緑地で、6つのゾーンで構成される。竣工から20年以上経った現在も、琵琶湖の豊かな自然環境や景観が市民の憩いの場としての役割を果たしているが、園路などをはじめとする公園施設の更新が必要となってきている。

 大津市では今後も公園の魅力を発揮するため、2020年9月に「なぎさ公園周辺魅力向上プロジェクト」庁内で設置、社会実験やサウンディング型市場調査などを実施。これらを踏まえ、大津市では2021年9月に「大津湖岸なぎさ公園市民プラザの利活用における民間活力導入の基本的な考え方」を取りまとめて公表している。

 今回の再整備対象となる市民プラザはそのうちの1ゾーンで面積は約2.8ha。琵琶湖や比叡山、比良山、市街地を見渡すことができる眺望の良さが特徴だ。野外ステージ、芝生広場、駐車場74台、トイレ1棟を有する。コンサートなどの文化活動のほか、元旦マラソンの中間地点や消防訓練会場などオープンスペースを活用した用途に使われてきたが、「基本的な考え方」によると近年の利用頻度は低いという。

市民プラザの現況(出所:大津市)
市民プラザの現況(出所:大津市)
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公募対象施設の範囲(出所:大津市)
公募対象施設の範囲(出所:大津市)
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 今回の公募では、「魅力向上プロジェクト」の取り組みや「基本的な考え方」を踏まえ、大津市では以下のような再整備で目指すべき点を挙げている。

  • なぎさ公園が有する琵琶湖の景観を眺望できる環境を最大限に生かした空間づくり
  • 子どもから大人まで幅広い世代の市民や県民、国内外の観光客による、年間を通じたにぎわいと憩いの場の整備
  • 市民プラザのロケーションを活かした、飲食や休憩ができる機能・施設の整備
  • 個性やこだわり、地域に根差した店舗や商品・サービスなどの滋賀や大津らしさを感じられる店づくり(便益施設について)
  • 子育て世帯や高齢者、障害者など全ての利用者にとって機能的でわかりやすく、利用しやすい空間づくりおよび管理運営
  • 公園利用者(これまで市民プラザを利用してきた市民など)や既存駐車場の利用者への配慮
  • 近隣の生活環境などへの配慮
  • なぎさ公園全体および周辺地域の魅力や回遊性の向上による活性化など、地域経済への波及効果が期待できる地域貢献への配慮

 事業手法については、事業者募集においてPark-PFI(公募設置管理制度)を活用する。公募対象公園施設では、飲食施設や休憩施設などの設置や、タブレット端末やデジタルサイネージ、パンフレットラックなどの設置による地域情報発信の機能を求める。建築面積は3000m2以下とし、事業者は公園使用料の最低額を2210円/m2・年を支払う。支払い期間は計画の有効期間である20年間だ。

 公募に先立ち、大津市では4月6日に現地説明会を開催(申し込みは4月4日まで)。4月14日まで公募設置等指針に関する質問を受け付ける。また、5月9~11日に対面式質疑応答(申し込みは期間は4月27日~5月6日)を実施する。

 応募表明書および応募資格確認書類の提出は5月20~25日、応募資格確認結果の通知は6月7日、公募設置等計画の提出は6月9~10日、プレゼンテーション及びヒアリングの実施と設置予定者等の選定は7月上旬、基本協定の締結は8月上旬を予定している。