締結式の様子。左から藤沢市公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」、アイキューソフィアの中野里美社長、藤沢市の鈴木恒夫市長(写真:アイキューソフィア)
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みんちゅうSHARE-LINサービスのスキーム(資料:アイキューソフィア)
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みんちゅうに登録された藤沢駅周辺の駐輪場(写真:アイキューソフィア)
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 アイキューソフィア(本社・新宿区)と神奈川県藤沢市は2019年3月28日、藤沢駅周辺に駐輪場シェアサービスを導入することで連携協定を結んだ。アイキューソフィアは、個人や企業が持つ空きスペースを駐輪場として活用・シェアするサービス「みんちゅうSHARE-LIN」を2017年7月に開始。自治体や鉄道会社などと連携しながら駐輪場やユーザーを増やしてきた。今回の協定に基づき、藤沢市は2019年4月1日から、同サービスに関連する管理業務の一部を受け持つ。

 みんちゅうSHARE-LINは、専用のスマートフォン用アプリ(AndroidとiOSに両対応)を使ったサービス。空いた土地・スペースの持ち主がその土地・スペースを「駐輪場」としてアプリに登録し、自転車利用者は登録された駐輪場にアプリで予約を入れて使う。自転車利用者の利便性が上がり、オーナーはデッドスペースを収入源にすることができる。

 両者は、藤沢駅の周辺に、南北でそれぞれ100台ずつの駐輪場の拡充を目指す。また、今後は駅前だけでなく、サイクリングロードと連携して観光利用の駐輪ニーズにも応えるなど、藤沢市内での連携エリア拡充を検討していく。

 藤沢駅周辺におけるみんちゅうSHARE-LINの管理業務は、アイキューソフィアが駐輪場の看板設置や放置自転車の処分、トラブル対応を担当。藤沢市は従来から行っている交通安全巡視員による巡回でみんちゅうに登録された駐輪場もカバーし、不正駐輪が発生した場合には警告、移動、保管などを行う。

 藤沢市では、このサービスの導入による、藤沢駅周辺の不正駐輪の抑制効果を期待している。同サービスでは、わずかな土地や店舗の空きスペースなども駐輪場にすることができ、駅前の買い物客などといった短時間駐輪の需要をカバーしやすくなるからだ。自治体との連携協定は神奈川県大和市(関連記事)、東京都台東区に続き、今回が3例目だ。2018年2月に協定を結んだ大和市では、みんちゅうSHARE-LINの駐輪場が現在およそ150台分登録されている。

専用アプリの画面例(資料:アイキューソフィア)
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藤沢市内向けの広報チラシ。市との連携についても触れている(資料:アイキューソフィア)
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 藤沢市では通勤や通学などに自転車が多く利用され、市としても通常の駐輪場に加えて、公道に路上駐輪場を100台以上整備してきた。今回の連携により、藤沢駅周辺の自転車の放置禁止区域で小規模駐輪場の分散設置を促し、さらに自転車を活用しやすい街づくりを進めたい考えだ。アイキューソフィアによれば、自転車利用者の利便性向上だけでなく、駅前の放置自転車が減少することで駅周辺の歩行空間の安全・安心にも好影響が望めるという。