岡山県津山市は、都市型公園のグリーンヒルズ津山内にあるレジャープールを中心としたスポーツ施設、グラスハウスの営業を2021年3月末に終了する。その後、PFI法に基づく利活用事業を行う予定で、このほど実施方針を公表した。これまでは指定管理で運営してきたが、3月末で終了し、独立採算の運営に転換する。利活用事業は、RO方式とコンセッションを組み合わせたスキームとする方針で、4月中旬に事業者の募集を開始する予定だ。

グラスハウスの外観と内観(写真:津山市)
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 グラスハウスは、JR津山駅の北側、約6㎞の場所にある。敷地面積は約1万2000m2、延べ床面積は5276.15m2で、屋内外の複数のプール、フィットネスルーム、レストランなどを備える。建築家の横河健氏と木村旭氏の設計により、1998年に竣工した。総ガラス張りのドームが特徴で、1999年の日本建築学会賞作品賞も受賞。市は、この特徴的なガラスドームの建築意匠を残しながら、レジャープールという枠にとらわれず、民間事業者の発案による新たなビジネスモデルを導入したい考えだ。

グラスハウスの位置(資料:津山市)
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今後のスケジュール(予定)(資料:津山市)
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 事業のコンセプトとして、市が掲げるのは、新たな集客を呼び込むコンテンツの開発、まちの賑わいづくり、まちの魅力発信、域内消費及び地域雇用の拡大、収益性の高いビジネスモデルの構築の5点。新たな事業コンテンツの開発により集客性を高め、グリーンヒルズ津山全体と街全体の魅力向上・発信に資する利活用を目指す。同時に、事業者独自の発想により、高い収益性と事業採算性を備えた持続可能で安定的な経営を期待している。

 利活用の対象となるのは、グラスハウスと周辺敷地(以下、対象施設)だ。事業方式は、民間事業者が対象施設の改修工事を行った後、施設の維持管理・運営を行うRO方式で、整備後の対象施設に対しては運営権を設定し、RO方式とコンセッション方式を組み合わせた形で実施する。運営権設定期間は10年間だ(延長オプションあり)。

 改修工事に相当する金額は、サービス購入料として、市が事業期間の10年間で平準化して事業者に支払う。市が提示するサービス購入料の上限額は2億6500万円(消費税込み)だ。利用者から収受する利用料金は事業者の収入とする。運営権対価は年額0円以上で事業者の提案により決定する。ただし運営開始から3年目の年度末までは免除する。

 事業内容は自由だが、広く市民が利用できる用途とし、プールの存続は条件としない。また、グリーンヒルズ津山の北ゾーンを範囲として本事業と連動した付帯事業の提案も受け付ける。ただし同エリアについては、運営権設定の対象範囲外で、サービス購入料の対象にもしない。恒常的な建築物などの施設整備を伴わないソフト事業を主とし、公園の運営・維持管理に支障のない範囲で提案する。

 これらの条件に基づき、2021年4月中旬以降に、公募型プロポーザル方式にて事業者の募集を行う予定だ。応募できるのは、事業実施が可能な資金と経営マネジメント体制を備えた法人または法人のグループだ。提案書の締め切りは6月上旬で、6月中旬に審査を行い、優先交渉権者を決定。10月以降に対象施設の改修を開始する予定だ。

 なお、現在、対象施設とグリーンヒルズ津山の現地見学会を実施中だ。期間は4月7日まで。参加を希望する場合は、所定の申込書に必要事項を記入し、電子メールで申し込む。募集要項の公表後も本見学会とは別に現地見学会を実施する。日程などは4月中旬に公表予定の募集要項で別途示す。